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あべしんのブログ

京都・奈良・滋賀。寺社、古墳、花……、史跡をぶらぶら散策するおじさんの日記です。
京都市内は、ランニングしながら、ぶらぶらしていることもあります。

皆さま、こんにちは。

相変わらず、〈スマホの復旧作業〉に取り組む日々を送っています。3年半分、どうして“ああなっていたか(!?)”記憶にないことだらけで、また、パスワードも“外れまくり”で、本当に“至難の技”です。

さて──。
とても興味深いニュースが飛び込んで来ました!

このブログではよく、「奈良公園の紅葉の風物詩と言えば、ナンキンハゼ」と書いてきましたが──。

「奈良県は、奈良公園にある85本を伐採することを決めた」らしいです。
ナンキンハゼは、“外来種”です。それが、世界遺産の春日山原始林で増えているために、貴重な日本固有の樹木の植生が脅かされているのです。そのため、近隣から種が飛来しないよう、伐採されるのだそうです。

奈良公園のナンキンハゼは、昭和初期から植樹され、赤く紅葉する姿で古都の秋を彩ってきました。少し残念な気がしますが、原始林を守るためやむを得ないですよね。

東大寺の南側のエリアが対象だそうで、代わりに松や桜が植えられるのだとか・・。
興福寺や奈良国立博物館まわりのナンキンハゼは、残されるのかな・・。


さて──。
今回は、最近の「読書の記録」です。

「緊急事態宣言」下、自粛生活を送るのに、何か“暇潰し”ができる読み物がないか、“できれば持ち運びが便利なように文庫本がいい”とネットで探していたところ、この本が目にとまりました。
『白村江』(荒山徹、PHP文芸文庫)

百済滅亡(660年)から、白村江の戦い(663年)の経緯を描いたもの。
★作者“独自”の解釈で描かれていますが、ネタバレするといけませんので‘それ’は書きません。

その前史──わが国(倭国)では、山背王討滅や乙巳の変など──も併せて、百済、新羅、高句麗、倭国で起こった様々な事件(史実)について詳しく書かれています。

つい最近も、「大学入学共通テスト・日本史」についてふれた時に──。
「日本史、特に古代史を学ぶのには、同時代の東アジアの歴史をセットで考えないとダメですよ!」みたいなことを書いたと思います。
作者とは幾つかの部分で見解の相違はあるものの、「東アジアの歴史を知る」と言う点では、最適な読み物だと思い、読んでみることにしました。

“暇潰し”には、ちょっと長編過ぎたかも知れませんが、解説書や論文と違い「小説」なので、ワクワク、楽しみながら読むことができました。

百済滅亡、高句麗滅亡、白村江の戦いなどの「史実」を、“生きたもの”として捉えることができたのは、大きいと思います。
義慈王(百済)、或いは、徳曼(→善徳女王)や金春秋(→武烈王)(新羅)、泉蓋蘇文(高句麗)などの人物(王族や将軍)は、「歴史用語」として知っていましたが、読書を通じて「歴史の中で生きた人間」として感じることができました。

主人公とも言うべき「小説」内の中心人物の豊璋王子や鬼室福信は、わが国(倭国)とは関わり深い人物ですが、また改めて“近しい人物”として捉えることができました。

同じく主人公の葛城皇子(=中大兄皇子)や中臣鎌子(鎌足)の「人物像」ついては、個人的には“譲れない点”もありますが、それは“それ”・・。

さらに(ましてや)、蘇我入鹿や蘇我蝦夷については──。
乙巳の変で滅ぼされた側の人物。
『日本書紀』編纂の過程で、何らかの「史実」を隠すため、もっと言うならば‘改竄’するために、貶められた名前なので、「それをそのまま使うのはなあ」と言うのが率直なところ・・。
そこは、ちょっと譲れないのですが、それについては、また別の機会に言うことにしましょう。


『白村江』を、hontoで予約して、丸善京都本店に取りに行った時、ついでに買ったのがこれ(↓)。
『藤井旭の天文年鑑 スターウォッチング完全ガイド2021年版』(誠文堂新光社)

本当ならば、年末年始に買っておくべき本ですが、つい忘れていましたもので・・。
※ほぼ毎年、購入してます。

『天文年鑑』は、必携でしょ!

「星座早見盤」では、惑星が載ってませんからね。
「毎月の星空ガイド」を、カレンダー(月齢·暦)と解説文付きで見ることができます。
また、星食や流星群など、天文現象が詳しい図解と解説付きで説明されています。今年(2021年)の太陽系の動きも、必読ですね。

「一家に1冊」、いやいや──。
受験生(中~高~大)は、必携の書。
小学校高学年から大人まで楽しめます。

今年の主な天文現象は──。

月食の年みたいですね!

●5月26日、月の出直後のスーパームーンが皆既月食となって見られる。
●8月、木星と土星が並ぶ。そして、木星の衛星の相互食が見られる。
●11月8日、昼間の金星食(金星が細い月に隠される)が見られる。但し、西日本では見られない。
●11月18日、月の出間もなく、部分月食が起こる。ほとんど皆既に近い。
──など。


コミックスは、最新刊が出る度にhontoからメールが送られて来ますので、買わざるを得ない・・。
『阿・吽⑬』(おかざき真里、ビッグス ピリッツコミックス スペシャル·小学館)

空海さんの神泉苑での雨乞いの祈祷から話は始まっています。
「ああ、こう言う解釈でこの世紀のイベントが理解できるか!!」と、感心してしまいました。

詳しいことは、‘これまた’ネタバレしたらいけないので書きませんが、クライマックスに近づいているようです。

ほっとしてます・・。


『阿・吽』の主人公の最澄さんが比叡山で遷化されて(822年)から、およそ160年あまりの後、同じく比叡山で仏道の研究に励み、『往生要集』を書き上げたのが、源信さん。
法然そして親鸞と受け継がれる浄土仏教の源流となるテキストですね!
いやいや──。
昨年、大津市歴史博物館にて国宝・『六道絵』を見せていただいて感激しましたが、そこで説かれた「地獄・極楽の観念」、「欣求浄土の精神」は、貴族・庶民らにも普及し、平等院の阿弥陀如来坐像などの仏像彫刻や後の文学思想にも大きな影響を与えましたよね。

私が『往生要集』と出会ったのは、はるか昔の学生時代、もう〇十年前になります。その頃は、今と違って頭が働いていましたので、関連する書物も含めて、浄土教の世界に没頭した覚えがあります。
※ここでは、詳しくは書きませんが・・。

『阿・吽』を、やはりhontoで予約して、丸善京都本店に取りに行った時、レジ前の新刊書のコーナーで見つけたのが、これ(↓)。
『〖往生要集〗入門 人間の悲惨と絶望を超える道』(阿満利麿、筑摩書房)

『往生要集』の解説本📘❗
買わない訳にはいきませんでした。

「十章」300ページにおよぶ「大作」なので、まだ〖読書中〗です。
じっくり細かいところまでしっかり読み込みたいので、時間をかけています。
最後の章は何と、法然・親鸞まで!

「宗教書」「仏教の解説書」は、難解なものが多いのですが、一般人向けにに書かれた❨と言う理解で読んでます❩ものですので、喩え話も分かりやすく、思わず引き込まれます。

以前に紹介しました、『法華経とは何か その思想と背景』(植木雅俊/中公新書)とともに、常にかばん👜に入れて持ち歩きたい本です。

前に大津市歴史博物館でいただいた『六道絵の世界』を横に、地獄のイメージをふくらませながら読んでみたりしています。

比叡山では、傑出したお坊さまがたくさん出られましたが、源信さんは、その中でも“凄い”と言うべき“宗教者”ですね!


話が長くなりました。
まだ続きもありますが、それはまた「4月以降」にさせていただきます。

つまらん話に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。