入院中の父は、 一日一食でも 食事が 食べられる日が でてきて

 

近々 退院しましょう と いうことに なった。

 

退院後の生活に ついて、 お話があり

 

私は お世話になった お礼 を 言って、 部屋をでた。

 

そのあとだ。

 

病院側から 父の 受け入れ先の 施設の方 に

 

「 救急病院は 父のような 食事が 食べられない患者の 入院は 該当ではない。」

 

と お話が あったそうだ。

 

救急病院は 救急患者 を うけ入れ、 治療するという 使命がある。

 

そんなこと、 わたしに 直接 おっしゃれば いいのだ。

 

なにも、 わたしが 退席したあとに、 施設の方に お話にならなくても よかったのに。

 

手のかかる きむずかしい父は やはり 入院しては いけなかったのだ。

 

さらに

 

施設の方は 電話のむこうで、とても 言いにくそうに こう おっしゃった。

 

「 食事が 食べられるように 努力しますが、 

 

  今後 体が 弱った時 どうするのか、 考えておいて下さい。」

 

 

父は どこも かしこも やっかいものに なったのか。

 

父の 居場所は どこだろう ・・・

 

食事が 少ししか 食べられない父 を ゆるしてくれるところは どこだろう ・・・

 

 

私は 悲しくて、 悲しくて

 

夕食の間中、 涙をこらえていました。

 

悲しい、悲しい 一日の おわりでした。