ベアなゲイと恋愛中!
離婚の意思表明から一週間たったけれど、佐伯さんはまだ隣の家から仕事に通っているし、姉は主婦として家事をやっている。 それがどんな感じなのか、ぼくがたずねられるわけはない。 「もうみんな十分くたびれてる」姉は力なく微笑んだ。 「あたしね、もし透さんが自分の旦那や恋人じゃなかったら、あんたとのこと支援できたと思うよ。 そりゃびっくりしたけど、外国じゃ結婚できるとこまできてるんだしさ。 いろんな人がいていいじゃない。 でもお父さんたちの歳じゃやっぱり無理よ。 お母さんは必死で理解しようとするだろうけど、育てかたが悪かったせいだとか見当はずれに悩んで、結局自分もあんたも追いつめちゃうと思う」どうしてそんなにちゃんと考えられるんだろう。 姉は、やっぱりぼくの自慢の姉ちやんだった。 「あたしも泣きたいんですけど」姉はつま先でぼくの脚をつついた。