モヤモヤは晴れない。 ボクはもしやと思い、中学時代の「た。 名前がハンドルネームじゃなくて本名かもしれない。 そかるはずだ。  「次郎、次郎、次郎:::」 もちろん、ボクの学年にはいない。  「ひとつ上の学年かなあ」そう思って調べてみてもやっぱり見つからない。 そして今度は下の学年を探した。 ドキドキしながら名簿を上から見ていくボク。 次の瞬間、「あ、あった」「次郎だ。 たしかに次郎だ」 ボクは次郎くんの苗字を見て、すぐに顔を思い出した。  「そうか、彼の名前って『次郎』だったんだ」 彼とは部活が一緒ではなかったものの、確か、中学時代、「委員会」で一緒になったことがあるような気がする。 いずれにしても彼とは中学時代、会えば話すほうだった。  「おおおおお、次郎かあI。 次郎がねえI」 ボクは早速、小学校時代や中学校時代の思い出とともに「次郎くん」にメールを出した。 凱からは冪逮「ビンゴH‥」というタイトルのメールが来た。  〈ホームページを見てピンときたんだ。  タイガつて名前。  それに体育着姿の写真。 あれ、朝日小のだもんね。  中学の頃に戻ったつもりで話をしよう!・ 酒でも飲みながらさ!〉