同性愛者の団体であることは、昨日のリーダー会以外では明らかにしていなかったため、青年の家側に対処してもらうよう求めることができると考えたのである。
翌朝にも、朝食の順番待ちのため食堂で並んでいた高校生のメンバーに対して、「また、オカマがいた」と声をあげてサッカークラブの子どもたちが笑い、同じテーブルに座っていた大人もいっしよに笑うということがあった。
朝食後事務室に出向いた私たちに、青年の家側は臨時のリーダー会開催の要請を受け入れ、その時点ですでに退所していたサッカークラブを除くキリスト教系の団体と合唱サークルに職員から出席をお願いすることになった。
こうして臨時のリーダー会が、青年の家の職員立会いのもと、三団体が参加して開かれることになった。
合唱サークルの人たちからの嫌がらせは確認されていなかったが、つぎのような返答があった。
同性愛者の団体がきているということを、給湯室で二人のメンバーに話したさい、そのうちの一人が偏見をもっているような感じだったこと、もし同性愛者団体のメンバーがそのときの会話を聞いていたら、不愉快な思いをしたかもしれないので、嫌がらせを受けたメンバーの話を聞きたい、という真摯なものだった。
他方、キリスト教系の団体の反応はつぎのようなものであった。