母の薬をもらいに調剤薬局で
順番を待っていた時のことです。
ひとりのおばあちゃんが
若い男性薬剤師さんに一生懸命に
お話しされていました。
優しく相槌を打ちながら聞く薬剤師さん。
持病の膝が痛んで辛いこと、
認知症が出始めたご主人のお世話の大変さ
コロナワクチンの予約を取るのに
苦心したことなど
ひととおりお話したあと
順番がきて、薬を受け取り
支払いを済ませたおばあちゃんは
さっきの薬剤師さんに向かって
「おにいさん、こんな年寄りの
しょうもない愚痴を聞いてくれて
優しい、優しいしてくれて
ありがとうね。頑張ってな。」
と笑顔でひと声かけて
ゆっくりながらもしっかりとした
足取りで帰って行かれたました。
声をかけられた薬剤師さんの顔が
みるみる明るくなっていったことが
マスクの上からでもわかり
周りもホンワリとした空気に包まれました![]()
ただ愚痴を聞かされただけなら
どっと疲れただろうけれど
帰り際のおばあちゃんの言葉で
きっと彼は心も温かくなり
やりがいも感じたことでしょう。
誰しも愚痴りたい時もある。
同じ愚痴を言うにしても
思いやりの言葉を付け加えることで
こんなにも違った結果になること、
ありがとうや、感謝の気持ちを
言葉でちゃんと伝えることの大切さを
改めておばあちゃんから教わりました![]()
(母からも笑顔、「美味しい」「ありがとう」
のひとつでもあれば
もっと介護にもやりがいが持てるのになぁ‥)
おばあちゃん、大変な毎日ですね…
身体を労って
どうぞお元気でいてくださいね![]()