北上山地の最高峰で日本百名山のひとつ標高1,917m早池峰山。行って来ました。
自宅出発4:28分、秋田自動車道→東北自動車道→釜石自動車道→東和IC着5:40。
県道43号、25号走って河原坊登山口到着が7:03分。
12日の日曜日(土・日のみ)から車両規制が始まるので前日のこの日にしました。
規制の始まる岳(駐車場があります)からは上りも急になり、道路の幅が狭くなります。
車がすれ違うにもちょっと苦労するほどの道幅です(所々に退避所有)。
行かれる場合はスピードの出しすぎには要注意です!
途中にある「早池峰ダム」です。そらは曇天、なんか降りそう~嫌な予感。

平成12年完成の県営多目的ダム。公募の中から「早池峰湖」と命名されたそうです。
道の駅も併設されてますが、朝は開店前、帰りは疲れていたので素通りしました。

細い山道をくねくねと走って河原坊登山口駐車場に到着。段々畑のように3ヶ所になっている駐車場には既に20台ほどの車。この時点で天気は最悪、結構強い雨。
どうしよう~と車内でオニギリ食べながらしばし状況観察。
昼から晴れの天気だから寝るか?などと馬鹿なこと言いながら、外を見ていると・・・
うらめしそうに空を見上げている方々数人。同じように悩んでいる方も多くおりまして、車から出たり入ったりしてました。
そして「帰ろう」と決定的な状況に!
ちょっと前に出発した男性3人組(車は岩手ナンバー)戻ってきたのです。
話を聞いたら「河原坊からのルートは岩場が多いので滑るからとっても危険」とのこと。

せっかくここまで来てただ帰るのもなんだから、雨の中散策です。
携帯トイレは河原坊山荘の他に小田越登山口、山頂非難小屋でも販売しております。
早池峰山は持ち帰り式の携帯トイレの使用を勧めています。通常使えるトイレも
あるようですが、屎尿はボランティアが下に運ぶそうです。そのことを考えれば携帯トイレの使用は当然のことですね。

ここで帰ろうと思ったのですが、女房がここまで来たんだから小田越登山口まで行ったら。
この一言が無かったら・・・この日はすんなりトンボ帰りだったんですね~

小田越山荘管理人詰所です(写真は下山後)。
車を山荘前に止めてしばしで管理人さん2人と雑談。
管理人A「秋田から来たが~」
私「天気も最悪、帰ろうと思ってます。河原坊でも結構帰っている人もいたし」
管理人A「登りに来たんだべ~登れ~せっかく来たんだから」
管理人B「あがらね雨はねぇ、からなず晴れるぅ」
管理人A「小田越からなば危ねぐねぇ、行ってこい」
私「河原坊へ車止めてここまで来るのも大変だしね~軟弱なんです」
※小田越登山口には駐車スペースはないこと?になってます。
大きい声では言いませんでしたが(大きな声では言えないのです)
管理人A「ちょっと下れ」
管理人B「道路脇にちょっとだけスペースがあるぅ」
私「えっ、良いんですか?」本当は駄目なんです。
話はしてみるもんですね~決定です。行くぞ~(道路わきには既に数台止まってました)

8:30出発~(写真は下山後)

登山カード(写真は下山後)、カードではなく記入ノートです。

右に見える傘はパトロールの方です。毎日登っているそうです。
この方とも何度もお話させていただきました。

空は暗い、雨は一時強くなり・・・降ったり止んだり。
この時点では風がないだけラッキー。

一合目まではダラダラ、そこを超えると登山道のほとんどは岩場です。
登山道はかなり整備されてます。ロープが張られてますので迷うことはないですね!

もうすぐ山頂~結構近いな~時計の高度計見ると・・・あれは山頂ではねぇ。
登山道から山頂はなかなか見えませんね~勘違い山頂が3回ありました。

これが八合目の有名な鉄梯子。上にいる方がちょっと降りるのにビビッてました。
若い女性が梯子下りて来て「山頂ではさっき雹が降ってすごく寒かった~」
くわえタバコで前向きで降りてこられたオッサンいましたが、タバコはルール違反でしょう。

剣ヶ峰分岐。ここからは稜線、もうすぐです。

右の山が薬師岳1645m。早池峰山とペアで登る方も多いそうです。

稜線は木道と残雪。奥に見えるオレンジ色の屋根が山頂非難小屋です。

山頂到着~11:03。雨の中2時間30分、だらだら登った割には標準タイムでした。
非難小屋の入り口脇には携帯トイレの無人販売箱があります。トイレは左です。
販売箱には「使用した携帯トイレは持ち帰りが鉄則です」とありました。
山頂は雨、風も結構強く寒い。非難小屋でカップ麺とオニギリ、コーヒータイム。
非難小屋は二階構造、20人ほど入れるスペースがあります。

早池峰神社奥宮と三角点(中央右下)。
岩手山などなどたくさんの山が見えるはずですが、この天気では全く駄目。
山頂出発は12:03。雨も上がったので写真撮りながらノンビリ下山。

中央部に見えるのが河原坊山荘と駐車場ですね。

予報通りお昼過ぎからは天気も回復、それに合わせたのか団体さんも登って来ました。
中央に見える白い屋根は小田越山荘管理人詰所。

下山途中、五合目付近です。空は一気に青空。登って良かった~そんな瞬間です。
気温も上がって来たので合羽はちょっと前に脱ぎました。

条件が良いと鳥海山も見えるそうですが、この日は駄目でしたね。
方向音痴の女房が
「うっすら見える山って・・・もしかして左が鳥海山で右が月山?」
左が鳥海山?見えたとしてもそんな訳ねぇだろう。
いつから鳥海山が月山より南に位置するようになったんだ。
「そうだよね~変だよね~」。我が女房、相変わらずです。

小田越登山口到着は14:19分で2時間10分かかりました。かなりのスローペース。
早池峰山は高山植物の宝庫です。監視のためのパトロール員もたくさん登ってます。
季節になって花が咲いたら登りも下りもお花に魅了されて時間がかるでしょうね~。
7月上旬にはお花の絨毯になりそうな感じです。
ハヤチネウスユキソウも見たかったのですが、早かった。
是非また登りたい山です!