フランスの美の殿堂、ルーブル美術館が所蔵する肖像画にまるわる銘品を展覧する
「ルーブル美術館展 肖像芸術 人は人をどう表現してきたか」
大阪市天王寺区の大阪市立美術館で開催されています。
プロローグとエピローグを含め5章で構成され、さらに美術工芸品コーナーも2つ設けられています。
章ごとに色分けされているのも展示の特徴の一つです。
古代メソポタミアから19世紀のヨーロッパに至るまでの
肖像画にまつわる絵画、彫刻、工芸など約110点が展示されています。
権力、いわゆる公式の肖像に焦点を当てた赤い部屋。
フランス皇帝ルイ14世とナポレオン1世にスポットを当てています。
ナポレオン1世が若く血気盛んだった将軍の時代から、皇帝になった時の聖なる戴冠の姿、
そして、死を迎えた、「デスマスク」まで、様々な様式ものもが展示されています。
ナポレオンの白い彫刻は、ナポレオン1世戴冠式の姿をに再現したものです。
1813年に元老院の命で作られたもので、政治的な意味合いも含まれているそうです。
見た瞬間に「ナポレオンだ!」とわかるように作られていながらも
権力を持った人間の理想化された姿がバランスよく描かれているそうです。
四方八方からぐるりと見てみてください。実に繊細な作品です。
左の肖像画、女性はとてもリラックスした表情です。
描いたのは女性画家エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン。
優美な女性を描いたことで知られています。
新しい風を吹き込むことが好きで、髪型、ファッションもごくごく自然でシンプルな雰囲気です。
画家とモデルの親密さを感じさせる作品です。
そして、右側の彫刻はヴィジェ・ル・ブランその人の姿を描いたものです。
私が気に入った作品はこちらです。
なぜかって?猫が描かれているからです
絵を見る時は、好きなモチーフから、そんな楽しみ方もおすすめです。
ジャン=フランソワ・ガルヌレ(1755-0837)
《画家の息子アンブロワーズ・ルイ・ガルヌレ》
おそらく1973年のサロンに出展
油彩・カンヴァス
音声ガイドは、高橋一生さん。
男前は何をやっても男前、、、なんですね
肖像と言っても様々、
その成り立ちから様式表現の変化を時代を追いながら楽しめます。
ルーブル美術館展 肖像芸術 -人は人をどう表現してきか
来年、平成31年1月14日(月・祝)まで
大阪市立美術館で開催されています。