現在神戸市立博物館で開催中
「開国への潮流 開港前夜の兵庫と神戸」展に行ってきました。
今年が神戸港開港150年にあたることからそれを記念して開かれています。
絵図や日記、古写真など約100件の資料を通して、当時の国際環境や政治・外交に照らしながら、鎖国から開国へ、そして神戸の開港に至る歴史の潮流(流れ)をたどっていきます。
プロローグの世界図。
フランスの軍人で探検家のラ・ペルーズが1785~88年に行った探検航海の成果を盛り込んだものです。
なんと日本列島の東海上に「金島」「銀島」が存在します
18世紀、欧米諸国の関心は「ラッコの毛皮」でした。マカオや広東で高く売れたからです。貿易の拠点として、売り込み先として、日本にも目をつけたのですが、日本は鎖国時代。
列強の日本へのアプローチが始まります。
1772年 ロシア使節ラクスマンが根室に来航
1802年 ロシア使節レザノフが長崎に来航
1840年 アヘン戦争
1852年 アメリカのペリー来航
ロシアのプチャーチン長崎に来航
1854年 日米和親条約調印
日英和親条約調印
日露和親条約調印
などなど、歴史は動いていくわけですが、
文久元年・1858年には「文久の遣欧使節団」がヨーロッパにわたります。目的は江戸幕府が、オランダ・フランス・イギリス・フランス・プロセイン・ポルトガルと交わした修好条約について、新潟・兵庫(神戸)の開港と、江戸・大阪の開港開市の延期交渉と、ロシアとの国境画定交渉のためでした。
特命全権大使に任命された竹内・松平・京極の3人を含む総勢38人。福沢諭吉も含まれていました。
交渉は無事成功。神戸の開港は5年延長されることになりました。
その5年の猶予の間に、神戸は、幕府海軍の拠点、幕府直轄港に位置づけられ、近代化が進み、これが開港後の神戸の発展に結びついていくのです。
資料にはそれぞれ詳細にキャプションがついています。
神戸の発展に歴史あり❗
是非隅から隅まで、見て、読んで、感じてください❗
展覧会「開国への潮流 開港前夜の兵庫と神戸」展
9月24日まで神戸市立博物館で開催です。
http://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/museum/tokuten/2017_2kaikoku.html