
8月末にニホンイシガメのペアが逃げてしまって、すっかり意気消沈してブログも止めようかなと思っていましたが、今日思いがけないことがあったので久しぶりに書きます。
帰宅して、空っぽのカメ池をチラッとのぞくと、何となく見慣れた小さなシルエットが見えました。

トロ舟の底にいるのは仔ガメのようです。
泥だらけなのですぐに種類は分からなかったんですが、ここにいた親ガメのことを考えると答えはひとつしかありません。

ニホンイシガメの幼体です。
卵嘴(らんし)がまだ付いているのが分かりますか?

ほとんど動かないので弱っているのかと急いで洗って泥を落としてあげると、手の中で元気に動き出しました。とりあえずひと安心。
お腹のヨークサックはほとんど吸収されているので、生後5日以上は経っているようです。孵化してからしばらくは土の中で過ごしているようですね。ドロドロなのは昨日の雨の後で地上に出てきたせいでしょうか。

囲いの中の角あたりに時々メスがいたのは覚えていますが、ここで産んだのかは定かではありません。特に仔ガメが出てきたような穴はありませんでした。
産まれたのが一匹だけとは考えにくいので、枯れ葉や雑草を慎重に取り除きながら他にもいないか探してみました。

二匹目発見。
やはり泥まみれで、こちらも卵嘴付きで出てきたばかりのようです。

続いて三匹目。
草と石の間にじっとしていました。
その後も囲いの中を丁寧に探しましたが、他にはいませんでした。

泥を洗い落としてやると、三匹ともプラケースの中で元気に動き回り始めました。よく観察してみると二番目の仔は甲羅の端っこが欠けています。

自然繁殖させるために庭で飼っていた訳ですが、本当に産まれるかどうか自信がなかったので、今回の件はかなり驚きました。とにかく早めに見つかって良かったです。たまたまトロ舟に落っこちた仔がいなかったら発見はもっと遅かったでしょう。
今後も産まれてくる可能性はあるので、しばらくは毎日囲いの中をチェックしたいと思います。