レ・ミゼラブル ワールドツアースペクタキュラー | ジュニのマイペースdiary♡

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大好きな観劇(宝塚&ミュージカル)の事をマイペースに綴っています(*'▽'*)


楽しみにしていた『レ・ミゼラブル』 ワールドツアースペクタキュラーを観て来ました音譜









キャストの皆様⬇️


レ・ミゼラブルは世界で一番好きなミュージカルです。
でも、2011年の旧演出のスペシャルキャストを観た時に完全燃焼をしてしまって『これ以上の感動は今後はないだろう』と思っていました。

でも、今回のワールドツアーのコンサートバージョンは、2011年の時と同じ位の熱量で感動しました😭😭😭
今日まで生きていて良かった。
そう思ってしまう程素晴らしかったですキラキラキラキラ

キャストの歌唱力が素晴らしかったのは言わずもがな、私が最初に心を奪われたのがセットと照明です。


以下ネタバレあるのでご注意を。












開演前に舞台を撮って良いのかわからなかったので(撮っている人は多数いましたが)モニターの画面を撮りました。これもダメなら教えくださいね。後で消します。




①照明とセットの素晴らしさ✨
上の写真を見ていただくとわかると思うのですが、10本以上のブリッジ型の板の様なものがあるのですが、何とこの下に照明が付いているのですよ‼︎
幕開きのオーケストラのジャジャーン♪という音楽と共に、それぞれの板が強烈な白い光を放ち天井まで持ち上がった瞬間から鳥肌が止まりませんでした。
キャストが登場する前から既に泣いていました(笑)。

で、この装置(照明)は場面によって橋に変わったり、バリケードを表現したりします。こういう舞台ならではの演出はゾクゾクしますね。

この作品はコンサートなので、私は海外キャストの歌を聞ければ満足だったのですが、演出面でここまで魅せてくれるなんて思わなかったので嬉しい驚きでした。

装置だけではなくて、照明使いも素晴らしかったキラキラ
役者を照らすだけではなくて、感情表現も表しているのですよ。

例えば、エポニーヌとコゼットとマリウスの三重唱の場面。コゼットとマリウスには暖かなオレンジの照明なのに対して、エポニーヌは淋しげなブルーの照明が当たっていました。

ファンティーヌが亡くなる場面では、照明で床に窓枠を使っていて、ここが病院なのだとわかる様になっていました。

ジャベールのスターズ♪の曲では、ブルーのライティングで夜を表していて素敵だったなぁ。

三階席で観たので、舞台セットを全体的に見られたのと、床に映った照明まで堪能出来て良かったですウインク


特筆すべきは、バルジャンの独白です‼︎
司教様に出会ってバルジャンが生まれ変わる場面なのですが、凄い数の白い照明がバルジャンを照らしていて、『ここから新しい人生が始まる』事を照明が物語っていました。

また、この時のバルジャン役のキリアンさんの声量、表現力が桁違いに凄まじくて、、。

どこまでも伸びるロングトーンに痺れました。

歌い終わった後に拍手が鳴り止まず、ショーストップ状態でしたよ。

こんな独白は初めて。感動して震えが止まりませんでした。



②生のオーケストラの演奏に感動
今回は舞台上にオケがいるので、音が前から飛んできてより迫力がありました。(三階席でしたけど、普段のオケボックスでの演奏とは違って聞こえました)
シアターオーブってこんなに音響が良かったかしら??と思うほど。
音圧が凄くて、三階席に座っていても音楽が体にズシンと響きました。
『レミゼあるある』だけど、冒頭のジャジャーン♪のジャの音から心に染みて涙していました。完全にレミゼ病ですね笑



③曲と曲の間のお芝居に感動🥹
この舞台はコンサートだったので、カットも多かったですし、サクサクと進んでいきます。
演者も役の衣装は着ていても、基本は前を向いて歌っています。

なので、司教様の場面は少し残念に思ってしまいました。物語の核となっている司教様とバルジャンのやり取りが、顔を見合わせる事なく前を向いて歌っていたので。

ですが、司教様が退場する時に、バルジャンが呼び止めて銀の燭台を返そうとしたのです。それに対して、燭台をバルジャンに戻す司教様。その時に暖かくも熱い視線をバルジャンに送っていて、、。この二人の無言のやり取りにジーンときました🥹→このやり取りがあって、独白を歌ってのでより感動しました。

こんな感じで、曲と曲の間にお芝居をしていました。そのちょっとしたお芝居がレミゼ愛に溢れていて泣けました。

そうそう。
亡くなった後も皆様自分で退場するのですが(コンサートなので仕方がない)、そのちょっとしたシーンで泣かせるのですよ🥲

例えば、ファンティーヌが亡くなって退場する時に、すれ違い様にリトルコゼットが登場して二人が目を合わせたり、、。

エポニーヌが亡くなって退場する時も、一瞬マリウスの方を向いて退場したり、、。

レミゼファンの心を掴む、このちょっとした演出が素晴らしくて、コンサートではあるけれど、お芝居を見た感覚にもなれました。



④圧倒的な歌唱力
このコンサートの魅力は、何と言っても俳優さん達の歌唱力の素晴らしさだと思います。

先程も書きましたが、キリアンさんの独白のソロの歌唱にまず度肝を抜かれました。

皆さん、声量、表現力が桁違いなのです‼︎

コンサートなので、ミュージカルの時よりも歌い上げているのかも知れないですが、ソロ曲が終わるたびに拍手が鳴り止まず。それくらい素晴らしかったキラキラ

バルジャンの彼をかえして♪も途中から凄い声量で歌っていて、マリウスが起きてしまうのではないかと心配したくらい

ジャベール役のブラッドリーさんも素晴らしかったなぁ。
特に自殺の場面ではポニーテールの乱れたお髪がセクシーで、声量、感情表現のエネルギーも桁違いで心が揺さぶられてしまいました。

ファンティーヌの夢破れて♪も一曲の中にドラマがあって、感情を外へぶつける感じだけど、切なさもちゃんと伝わって来て。

エポニーヌ役はアジア系の人だったので、このエネルギー溢れるメンバーの中で埋もれないかと勝手に心配したけれど、杞憂に終わりました。
小柄ながら、声量もあり感情の機微も伝わって来て素敵なエポニーヌでした。

私は、レミゼの10周年のコンサートも25周年のコンサートも映像を購入して何度も観てきたけれど、生で体感する感動は全然違いました。

実はこのコンサートはチケット代が高かったので観るのを躊躇ったのですが、チケットを取った自分を褒めたいです(笑)。
チケット代以上の感動を頂けたし、海外へキャストに会いに行く事を考えたら、全然安いじゃないの。
何故一枚しか取らなかったのだろうと、逆に後悔しているくらいです。
出来れば、もう一回観たい‼︎‼︎‼︎



⑤海外版も日本版も両方好き
いやぁ〜。海外版のキャストの実力にひれ伏してしまいました。

何と言うか、声量、表現力、スケールが日本人とは桁違いだなぁと。
お国柄でしょうかね。
日本人は(良く言えば)奥ゆかしいので、海外の人ほど感情表現を外へ外へと出すのが苦手なのかも知れないですね。

私、25年以上前にレミゼをロンドンへ観に行った事があるのですが、その時は日本との実力の差をまざまざと感じてしまったのですよね。
本場では、実力がある人しか舞台に立てないのに対して、日本では、実力<人気でしたから。特にコゼット役は歌えない芸能人(失礼)が演じる事が多かったですしね。

でも、近年はレミゼが映画化したことで作品の知名度も人気も上がって、芸能人を舞台に出さなくてもチケットが売れる様になった。なので、実力のある人が配役される事が多くなりましたよね。
まだ芸能人の人気に頼ってる面もあるけれど、前に比べたら実力重視になってきたのではないかな。

なので、このコンサートで海外キャストの桁違いの歌唱力に感動しつつも、日本人が演じるレ・ミゼラブルの良さも感じました。

日本人は、繊細な心の機微を大切に演じていて、お芝居としてだったら日本人の演じるレミゼがやはり好きだなぁと。

私、新演出になった時にファンティーヌが怒りの感情のまま、夢破れて♪を歌った時に凄く違和感を感じたの。その後、昔の感じに戻った時に、やっぱりこちらの方がしっくりきました。日本人の感覚に合うなぁって。

そういう感覚の違いも面白いですよね。

今回のコンサート版の最後のシーン。
バルジャンが亡くなって司教様がお迎えに来た時に、抱き合う二人にとても感動しました😭
ハグするのが凄く自然に思えたのです。

日本版ではハグはしないで、二人は律儀にお辞儀をしていますよね。この演出も日本人らしくて、私達の感覚に合うなぁと改めて思いました。 

何が言いたいかというと、海外版も日本版もそれぞれ良さがあって、両方とも好きです‼︎


一つ残念だったのは、日本語の字幕が岩谷時子さんの訳をそのまま使っていたこと。(囚人番号は24653→24651になっていましたよ‼︎

岩谷さんの訳も見事だとは思うけれど、メロディーにのせた日本語訳なので、原文の詩を全て訳しきれていないため、原文の訳の字幕が見たかったのです💦
でも、岩谷さんの訳は全て頭に入っているので、字幕を気にすることなく舞台に集中出来たので、これで良かったのかも知れないですね😉


コンサート版としては、これ以上のものはないのではないか、と思えるほど素晴らしいコンサートでした乙女のトキメキ乙女のトキメキ乙女のトキメキ