月組東京公演千秋楽のライブ配信を視聴しました

この公演はチケットを取っていて、観劇を心待ちにしていましたが、生観劇は叶いませんでした。
『桜嵐記』は、私よりもずっと長く宝塚を観ている方が、『新東京宝塚劇場になってからナンバーワンの名作』と仰ってましたが、私もそう思います。
配信でもこれだけ感動したので、生で観たら、終演後に席から立てないくらい感動したのだろうなぁ。
色々な意味で一生忘れられない舞台になりました。
本当にコロナを憎く感じましたが、コロナ禍でなければ、ここまでライブ配信は普及しなかったですよね。
なので、有り難く視聴しました😌
まずは、この状況下で東京公演も最後まで有観客で完走できて本当に良かったです。
この作品の素晴らしを今更私が語るまでもないですよね。
ですが、感動した場面をいくつか。
弁内侍役の美園さくらさんのお芝居が深まりましたね。
美しい桜の中でお別れを言う正行に
「恋を知り、限りを知って、世の美しさを知りました」というシーン。
この時の美園さんの表情が美しくて泣けました😢
台詞も美しいですし、セットも素敵。
何よりも退団する美園さんへの愛ある台詞ですよね。
満開の桜の木の下で、ためらいながら寄り添う二人の美しいこと。宝塚でこんなに美しいと思えるシーンを見たのは久々です。
こんな言い方は失礼かも知れないのですが、スカイステージで珠城さんと美園さんのトークを聞いていて、このコンビは少し距離感があるなと思っていました。→私感です。
その距離感もウエクミ先生の手にかかるとこんなに素敵な場面になるのですね

お互いに想いあっているのに結ばれない、寄り添う時もためらいがある感じが、お二人のコンビをより素敵に魅せているなぁって。
ウエクミ先生はコンビの特性を掴むのが本当に上手いです





それから、珠城りょうさんの絶命するシーンも忘れられません。
『この命の限り、南朝のために生きた今、残りの命、一人の女だけにやりたいんや』
痺れますね。
珠城さんは、散りゆく美学、男役の色気を醸し出していて立派なトップスターになったなぁって思いました。
この命の限り、南朝のために生きた
これは、月組の為に捧げてきた珠城りょうさんにリンクしていますよね。
その珠城さんを下級生時代から近くで見ていた上田久美子先生だからこそ、書けた台詞ですよね。きっと。
若くしてトップスターになった珠城さん。
きっと、想像出来ないくらい重荷や責任を背負ってきたのでしょうね。
若くしてトップになったという事で、よく天海祐希さんと比べられますが、天海さんとは持ち味が違いますし、お互いにとって失礼だと思います。
それに天海さんは二番手時代が用意されていたけれど、珠城さんにはそれがなかった。
本当に大変だったと思います。
トップになった時に二番手が上級生だったのも気を遣った事でしょう。
でも。
ライトに観劇していた私は、中の事情はあまり考えない様にしていましたし、月組は安定感がありとても楽しませて頂きました。
二番手、トップ娘役二人(愛希れいかさん&美園さくらさん)が実力があるって大事だと思います‼️
キャリアのあるトップスターさんでも、孤軍奮闘している方もいましたから、、。
月組は、芝居巧者の方が沢山いて土台がしっかりしているのも魅力ですよね。
桜嵐記でもそれを感じました。
どんなに小さな役の人も、役として生きていた。
本当に素晴らしい舞台でした。
こんなに素敵なあて書きで卒業できる珠城りょうさんは幸せなスターさんですよね。
作品や仲間に恵まれていたと思います。
ショーの黒燕尾の場面で、珠城さんが7人の男役さん一人一人と踊るシーンで、組長さんが珠城さんの額の汗を拭いてあげるシーンは暖かい気持ちになりました。
上級生に愛されて、下級生に慕われていた珠城りょうさん。素敵なトップスターになりましたね✨
そして、月組は本当にあたたかくて素敵な組だなぁって思いました。
この公演で珠城りょうさん、美園さくらさんら、9人が卒業。
そして、紫門ゆりやさん、輝月ゆうまさんは専科へ組替えになり、11人もいなくなってしまうのですね😢
淋しくなりますが、これからの月組も楽しみにしています。
珠城りょうさん、美園さくらさん、はじめ退団された皆様。
ご卒業おめでとうございます☺️