ACTシアターで上演している『ロミオ&ジュリエット』の配信を視聴しました

宝塚版に続いて、男女混合版も配信してくれるなんて





ロミジュリは大好きなので両バージョン観られて嬉しいです

キャスト
ロミオ: 黒羽麻璃央
ジュリエット:伊原六花
ベンヴォーリオ:味方良介
マーキューシオ:大久保祥太郎
ティボルト:吉田広大
若手キャストは知らない俳優さん達ばかり。
どんな舞台を見せて貰えるかワクワク・ドキドキしながら拝見しました。
若いって良いですよね〜。
皆さんキラキラしていました



ロミジュリはどちらかと言うと宝塚版の方が好きなのですが、男女混合版は違った良さがありますね。
男性が入る事で、特にダンスは力強くなって躍動感があり見応え充分でした。
ロミオ役の黒羽麻璃央さん。
本当ならば、『エリザベート』のルキーニ役で拝見する予定だったのですが、残念ながら中止になってしまい観られませんでした

で、黒羽さんはその後も『るろうに剣心』に志々雄真実役で出演予定でしたよね。
私、志々雄真実はマンガで一番印象に残っているキャラなんです。(宝塚で上演した時に望海風斗さんに演じて欲しかった‼️)
なので、黒羽さんがキャスティングされた時から、彼がどんな俳優さんなのか気になっていました。でも、この公演も中止になってしまい本当に残念

ルキーニと志々雄真実役にキャスティングするなんて、小池先生は黒羽さんを推してますよね😉
・・・で、今回ロミオ役を拝見して分かった気がします。
黒羽さんのお芝居凄く良かった‼️
ロミオって恋に恋をしていてフワフワしている印象があるのですが、黒羽ロミオは全く違っていました。
足が地について落ち着いている感じ。
無理に少年を演じていないのですが、笑った顔は少年ぽく愛らしくて。それが自然なんです。
ビジュアルはスッとしている美青年で、ジュリエットが一目で恋に落ちるのも納得しました。
印象に残っているのが、マーキューシオが殺されて、ティボルトを刺してしまうまでの一連の表情がリアルだった事。
マーキューシオが殺された後の呆然とした『無』の表現に見入ってしまいました。
そこからはロミオに感情移入してしまい、追放になった後のソロは胸に響きまくりました

歌は、低音が苦手なのかしら??
もう少し声量が欲しかったけれど、想像していたよりは全然上手かったです。
ジュリエット役の伊原六花さん。
バブリーダンスでお馴染みの登美丘高校のダンス部のキャプテンだった方なのですね‼︎
ウエストサイドストーリーに出演予定だったのが、中止になってしまい、今回ミュージカル初出演との事。
もう少し歌に感情を乗せて欲しかったけれど、一生懸命に役に取り組んでいる姿が、恋に突き進むジュリエットにリンクしていて良かったと思います。
体当たりの熱演は見ていて気持ちよかったですし、声も良く出ていました

他に若手キャストで印象に残っているのが、ティボルト役の吉田広大さん。
宝塚版のティボルトよりも人間臭い役作りで、大人たちに翻弄されてしまったであろう事がより伝わってきて切なくなりました

キラキラした若手キャストに対しての大人キャストの安定感が私はたまりませんでした







ジュリエットママの春野寿美礼さん、ロミオママの秋園美緒さんの宝塚OGコンビの歌声は流石でした





両家のママが歌が上手いと物凄く安心します。
乳母役の原田薫さん。
歌もお芝居も安定感抜群でした‼️
ただ、ソロではもう少しジュリエットに対しての母性が欲しかったかな。
注目していたキャピュレット卿の松村雄基さん✨
子供の頃大好きだった俳優さんです。
雑誌の切り抜きを下敷きに入れて授業中ずっと見ていました

そんな松村さんとミュージカルの舞台でお目にかかれるなんて嬉しいっ



キャピュレット卿の『娘よ』というソロナンバーは、かつて石川禅さん、岡幸二郎さんが歌っているのを聞いているのでどうしてもハードルが上がってしまいます💦
なので、声量など物足りなく感じてしまったけれど、父親の気持ち、血が繋がっていない事を知りつつも娘を思う父の気持ちはちゃんと伝わってきて良かったです。
ただ、愛人が沢山いる様には見えなかったかな。
松村雄基さんって不良役が多かったけれど、根は一途で真面目なイメージですよね。
なので、その雰囲気が今でも感じられて私的には嬉しかったです😊
そして そして。
私が一番楽しみにしていたヴェローナ大公の岡幸二郎さんとロレンス神父の石井一孝さん。
岡さんの大公は全てにおいて圧巻でした

立ち姿も完璧✨
→後ろ姿まで完璧✨
冒頭の大公のソロ、劇場で聞きたかったなぁ。
画面で見ても、歌声、存在感共に素晴らしいのが伝わってきました。
特に歌声ね。
若手キャストも歌えていたけれど、岡大公の歌声は次元の違う上手さで群を抜いていました

岡さんの治めているヴェローナで両家が対立しているのが不思議に思ったくらい圧倒的な大公でした。
石井さんのロレンス神父様。
想像していたよりもずっとずっと素晴らしい神父様でした

慈愛があり、お茶目で優しくて。
石井さんのお人柄が良く出ていました。
ロミオに大事な連絡をメールで送った件も、やらかしてしまいそうな匂いを発していましたよね(笑)。そして、何故か許せてしまう。
そういえば、ロレンス神父様だけ、スマホではなくてガラケーだったのですよね。だからメールだったのかぁ。
LINEが使えたら、きっと既読にならないので、気付きますよね。仕方がなかった。うん。
・・・という感じに、石井神父を擁護してしまいました(笑)石井さんの人徳ね

お二人とも前回の公演の時と役が変わりましたよね。
岡さんは、キャピュレット卿→ヴェローナ大公
石井さんは、ヴェローナ大公→ロレンス神父
私は今回の方がお二人の個性に合っていると思います‼️
よくぞキャスティングして下さったっていう感じです。
私はお二人が20代の若手の頃から見ているので、『この域にまで達したか』と思い感無量になってしまいました。
20代の頃は誰もが若くてキラキラしていますが(岡さんも石井さんもキラキラしていたのですよ)、歳を重ねてキラキラ感がなくなった時に、俳優さんの力量が問われますよね。
お二人とも良い感じに歳を重ねてきたのだなって思いました。
案の定、最後は石井さんと岡さんのお話になってしまいましたが(笑)、若いエネルギーに溢れた素晴らしい舞台でした。
千秋楽まで完走出来る事を祈っています✨