職場の人に「凄く良かった」と勧めていただいた映画『コーヒーが冷めないうちに』観てきました

時田数(有村架純)が働く喫茶店・フニクリフニクラには奇妙な都市伝説があった。それは、店内のある席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるというものだが、それにはとても面倒くさいルールがった。それは、過去に戻ってどんなことをしても現実は変わらない、過去に戻れる席には先客がいて、その先客が席を立ったときだけその席に座れる、過去に戻れるのはコーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが覚めてしまう間だけで、コーヒーが冷めないうちに飲み干さなければならない、過去に戻っても喫茶店を出ることはできない、過去に戻ってもこの喫茶店を訪れたことのない人には会うことはできない、というもの。すべてのルールを守ったとき、優しい奇跡が起こる。不思議な噂を聞いた客や常連客が、連日喫茶店を訪れる。噂を怪しみながらもやってきた三十路前のキャリアウーマン・清川二美子(波瑠)、なにか訳ありそうな常連客の高竹佳代(薬師丸ひろ子)と房木康徳(松重豊)、なぜか妹の久美(松本若菜)から逃げ回る平井八絵子(吉田羊)、過去に戻れる席にいつも座っている先客の謎の女(石田ゆり子)。そして、数に想いを寄せ始める新谷亮介(健太郎)。過去に戻れるコーヒーを唯一淹れることができる数も亮介に導かれ、心に秘めた過去に向かい合う。(公式より)
優しい気持ちになれる大人のファンタジーでした。
私達は(私だけかもしれないけど
)『あの時に戻ってああしていれば人生が変わったかも。』と考えてしまいがちですよね。

でもこの作品の中では、ヒロインの数ちゃんが過去に戻ろうとしているお客に
「過去に戻ってどんな事をしても現実は変わりません」
と必ず言います。その代わりに、未来はまだ来ていないので変えることが出来ると。
この作品の魅力はここにあるのだと思いました。
確かに過去は変えられないけれど、考え方を変えるだけで人生がこんなにも変わってくるのだなぁと。
私は特に薬師丸ひろ子さんと松重豊さん演じる熟年夫婦のお話が印象に残りました。お二人のお互いを思いやる気持ちにウルウルしてしまいました

薬師丸さん演じる女性は認知症になってしまい夫の事を忘れています。
最初は二人の関係を見るのが辛かったのですが、夫が過去に戻って妻に会った事で、妻の本心を知ります。
現在に戻って来ても妻の症状は変わらないけれど、二人の間の空気感があたたかいものに変わってジーンと来てしまいました。素敵なご夫婦だなぁって思った

それから、ヒロインの有村架純ちゃんの抑えた感じの演技が凄く良かったです。
物語の後半はヒロインのお話になるのですが、予想がつかない展開で感動の涙が溢れてしまいました





この作品は原作があるみたいなので、ゆっくりできる素敵な喫茶店でコーヒーを飲みながら読んでみようかな



そうそう。
チラシに『4回泣けます』と書いてあるけれど、私が泣いたのは3回でした。
ネタバレになるからどこで泣いたかは書きませんが、四回泣けた方がいらしたら、どのシーンで泣いたのかこっそり教えてください(笑)