1994年版のレミゼのチラシを見て衝撃が走りましたっ∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
姉が、「五郎がいないっ‼︎‼︎‼︎」と叫んでいたのを覚えています(笑)
マリウス役が宮川浩さんと石井一孝さんになっていました。
宮川さんは『ミス・サイゴン』でクリスを演じていましたし、当時から名前は知っていましたが、石井一孝って一体誰??って感じでした。
石井さんが何者か全くわからなかったけれど、好みの顔だったので石井さんのマリウスを観る事にしました(笑)
マリウスは、
「それは将軍ラマルク♪
彼こそ味方だ♪」
と歌いながら登場するのですが、第一声を聞いた時に、『なんてまっすぐな声をしてるのだろう』って思いました。
実はそれまではマリウスってあまり好きな役ではなかったんです。
仲間が市民の為に戦おうとしているのに、『恋か戦いか』で迷っていて、マイペースというか優柔不断なイメージがあって、、、。
でも石井さんのマリウスを見た第一印象は、『若々しくてエネルニギーに溢れていて真っ直ぐな性格の青年』でした。
石井さんは1994年から2001年までマリウス役を演じていましたが、私は初登板の1994年のマリウスが特に好きでした





なんかね、当時は舞台経験があまりなかった事もあって『全力で舞台に立っている』感じがしたんです。
私が特に好きなシーンは、エポニーヌが亡くなる場面。
私はこの場面のマリウスもあまり好きではなかったんです、、、。
だって、エポニーヌの事を愛していないのに、
「生きてよ‼︎ ポニーヌ。
神様〜。愛で治せるならば〜♪」
って歌うでしょ??
愛してないのに『愛で治せるならば♪』って歌うのが物凄く違和感があったんです。
愛してもないのにそんな事言うな
って思ってしまった。

でも、石井マリウスはエポニーヌが亡くなる事に対して本当に狼狽えていている様に見えて、『愛で治せるならば♪』も全力で歌っていて、、。
マリウスは本気で愛で治したいと思っているんだっていうことが痛いほど伝わってきたんです。
私は初めてこの場面で泣けました

後から石井さんのインタビューを読んで知ったのですが、、、。
この当時は演技経験が殆どなくて、とにかく懸命にやるしかなかったとの事、
でも、感じる力は元からあったみたいで、エポニーヌが亡くなる場面ではお稽古の時から自然と涙がポタポタ出てきたそうです。
やはりこの場面は、演技だけでは無くて石井さん自身がエポニーヌが亡くなる事を悲しく思っていて、本気で助けたいと思っていたのですね。
そしてこういった気持ちは観客にも伝わるのだなぁと思いました



上手く演じようとするのではなくて、感じたままを表現していたのが良かったのかも知れないですね

それから、歌声もとっても好みでした





声量があるので、ワンデイモア♪で、『私は戦おう♪』っていう声も張りがあるし、コゼットとのデュエットでの甘い感じの歌声も素敵でした




