
時間があれば最初から観て、時間がなくても最後の橋の上のラストシーンを観てから寝るという日々。
ラストシーンだけでも、毎回泣けてしまうのは、私が年をとったからかな(笑)
いやいや、それだけ素晴らしいって事ですよね

濃厚なラブシーンや、歯の浮くようなキザなセリフが一切ないのに、ドキドキしちゃうんです

何がドキドキするかと言ったら、剣幸さん演じる幸次郎にです!!
ずっと待っていたお光が現れて嬉しいはずなのに、
『なにグズグズしているっ。
いつまで待たせるんだいっ』
と心にもない事をいったと思ったら
『おっ、気を付けろ、霧で橋が濡れてるぞ』
って優しい声をかける。
この時の『うん』っていうこだま愛さんがたまらなく可愛いなぁ

優しい声を掛けたかと思ったら、お光が傍に来ると、、、。

思わず、ソッポを向いてしまうんです


ここまでで、幸さんの嬉しいんだけど、どうしたらいいかわからない心情が痛い程伝わってきて、何故か涙が出てきてしまうんですよね。
たまらないです



この後に、お光に
『幸さん、蛍。ねぇ取って』
と言われ、幼なじみの兄の顔になります。
ここのシーンの影ソロがまた素晴らしい




♪急にお前が眩しくなって、今は息もつけないほど、胸が詰まってお前が欲しい~♪
という影ソロで、急に兄の顔から男の顔に変わる場面!!


ここ、何回見てもドキドキしてしまいます。
凄いのは、ウタコさんが『男の顔』になって、宝塚なのに大丈夫??って思っても、この二人のお芝居は生々しさ、いやらしさが一切ない事。
なのに、こんなにドキドキしちゃうってどういう事(笑)??
極めつけは、最後の
『もう、何処へも行くな!!』
というウタコさんの演技力。
確か前のブログに、『キュンとしちゃう』みたいな事を書いたと思うけど、何回も観てると、これはキュンとするという次元の物ではないですね。
私、しびれました。
幸さんの嬉しいとか、愛しいとかそういう気持ちを超越した気持ちが、『もう、何処へも行くな』なんですよね。
改めてウタコさんの演技力にひれ伏してしまいました。
こんなに凄い役者さんだったなんて、今更ながらに感動しています

少女の頃にこの舞台を観ていて、その時も感動したけど、年を重ねてわかる素晴らしさなのでしょうね。
出会うのが早過ぎて、この素晴らしさを理解してなかったんだろうな、当時は。
男役さんを観てキュンキュンする事は沢山あっても『しびれる』事は、そうそうないですよね。
また、このセリフを受けるこだま愛さんの表情も逸材なんです。
私は二年程前にこだま愛さんのライブに行った事があって、そのライブで『川霧の
橋』の主題歌を歌ってくれたんです。
その時にラストシーンのお話をしてくれて、『相手役さんに手を引かれて銀橋を渡り花道にはけていく、というラストシーンで娘役人生を終えられて幸せだった』って仰っていたんです。
そのライブが確か12月26日で、剣幸さん、こだま愛さんが宝塚を卒業した日だったので、余計に感慨深かったです

映像からも、それが伺えるような本当に幸せな表情ですよね。
本当に素晴らしいラストシーンです

今更ながら『川霧の橋』にハマってしまったのですが、感動を分かち合う人が周りにいないので、ブログに吐き出してしまいました(笑)
スッキリしたので、今夜もラストシーンを観て寝る事にします
