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Globalish講師の高橋 アキです。

 

オンラインで大学生から70代まで

幅広い年齢の方に英語を教えたり

日本語-英語の翻訳・通訳を提供しています。

 

 

 

私の現在、小1の息子は

マクドナルドのハッピーセットが大好きです。

11月にハッピーセットを食べた時

選んだおもちゃは『絵本』

当時は、現在公開中の「すずめの戸締り」の

スピンオフ絵本が配布されていました。

 

この絵本を読んだからではないかと

推測するのですが、

『すずめの戸締り』が見たい!!

と言うようになり、先日

祖父母、従妹、母(私)とで一緒に

観に行って来ました。

 

祖父が奮発してくれてIMAXシアターで

見ることができ、画像・音質、

大満足な鑑賞となりました。

 

 

個人的に、新海誠さんの世界観が大好きなので

『すずめの戸締り』もすぐにストーリーに

引き込まれ、後半はハンカチ無しでは

見られないくらい号泣しまくりでした。

 

スクリーンに映し出される情景の美しさ

展開していくごとに謎が深まるストーリー

全ての要素の引き込まれ

息子もドはまりしております。

 

 

 

このステキな作品を多くの人に観てもらいたい

カナダの友人にも見てもらいたい

と思いながら見ていたのですが、

 

カナダの友人はこの映画を私と同じ目線では

共感してくれないだろうなと

ふと寂しい気持ちにもなったのです。

 

まず、スクリーンに映し出される日本の景色を

私は「自分の国だ!」と慣れ親しんだものとして

捉えることができますが、カナダの友人にとっては

ほとんど見たことのない異国の景色にしか映らないでしょう。

 

その景色を、好きだ!と思うのか、思わないのかは

個人の好みの問題となります。

 

 

そして、映画では「神様」という言葉が出てきたり

お祈りの言葉が出てきますが

キリスト教の信仰が深い私の友人にとっては

仏教のエッセンスはきっと理解できるものではなく

どのように捉えるのかな?というところが

正直私も分からないため、どんな反応になるのかな?

というところが不安要素です。

 

他にも、日本アニメ映画に詳しくないと

繋がりの分からないBGM選択や

日本人だからこそ耳馴染みがあり

心地よさを感じる懐メロ選曲も

日本のことをあまり知らないカナダの友人には

きっと響かないだろうなと思います。

 

 

 

新海新監督の作品は

海外でも評価をされていて

海外にコアファンもいらっしゃります。

 

しかし、この世界観が好きという方は

やはり日本のアニメが好きだったり

日本に特別な感情を抱いてくださっている

コアな方が中心かなと思うのです。

 

それが、良い・悪いというのではなく

「自分が良い!」と思うものが

「人も良い!」と思うものではないことが

異文化交流ではより頻繁に起きることを

知っておくこと。

 

そして、自分が良いと思うものを

相手が良いと思わなくても

相手が自分を否定しているわけではないことを

理解したうえで相手の価値観を尊重すること。

 

こうした考え方を持って

海外の方と交流して欲しいと思っています。

 

 

 

英語が話せても

こうした心構えが抜けていると

国際人として愛されにくかったり

世界の人と心の距離を縮めにくくなるので

英語や外国語を学んでいる方には

ぜひ気をつけて頂きたいと思います。

 

相手の文化に対して

私たちだって「分かる・分からない」の感情を

頂くことがあるのです。

特に相手の文化が分からないと思う時は

相手の文化を尊重しつつも

分からないという気持ちを恥じる必要はなく

お互い様と思っておおらかに自分の感情を

受け入れてあげることも大切だと思います。

 

分からないことがあるから

異文化交流はおもしろいのだと

私は思っています。

 

    

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