私は父方の祖母と生まれてから高校を卒業するまで一緒に暮らしました。
祖母は明治生まれの人です。
明治30年生まれで大正9年に祖父の元に嫁ぎ晩年の一時期を除き平成の時代まで、今私が暮らしている家で暮らしました。確か94年の人生だったはずです。
祖父は私が生まれて(昭和31年)直ぐに死にましたから私は知りません、祖母はその後30数年を一人で生きたことになります。
祖母の生きた時代というのは明治を15年、大正は完食、昭和も完食、平成は味見程度となり、その人生で最も充実していたのは大正から昭和の初期の頃ではないでしょうか?
戦争に向かっていった頃から敗戦を迎え戦後の窮乏期、そして狂ってしまった現代までは私もイメージ出来るのですが、祖母はそれより前の良い時代を自分の人生にとっても一番良いときに生きたんだと思います。
祖母の若い時の写真が残っているのですが、修正を加えられた写真といえども、むしゃぶりつきたいほどの美人なのです。
私には物心ついたときからおばあちゃんであった訳ですが、もし時を超えて同じ時代を生きていたなら私は祖母を伴侶に望んだことでしょう。
そんな祖母の生き様は私にも影響を与えたように思います。
又、追々と書いておこうかと思っています。