野鳥の給餌皿に寂しく残ってしまったドングリ二つ。

大きい方は私、小さい方は死んだ妻。

そんな風に見えてしまう。

妻の方は土に埋めてあげよう。

私の方はこのまま風雪に晒しておこう。

逆境に耐えてきた私なのだから。

秋も深まってくるとこんな心情も起こる。

センチメンタルが許される季節だ。

(80のじじいやで恥ずかしくないんか)

妻も良く10歳ふかしていたな私の歳を。

(未練があるんか孫でもおかしくない歳やで~」