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作業日がやってきました。

魔女の棲家(魔女ではありませんよ)の厄介なイバラとの戦いの日です。

現場に到着したのは高所作業車2台と車両誘導員2名の計4人。

ケーブルテレビ局の保線業務の協力会社でしょう。

私たち年寄り3人には彼らの作業後に自分たちの仕事が待っています。

その間は邪魔にならないよう待機することになります。

責任者の若者がケーブルに覆い被さっているイバラを見て固まってしまいました。

「あの~、私達の仕事は主に木が干渉してるケーブルにプロテクターを被せることなんですよ、一般的に、普通なら、たぶん、絶対、そうあるべきし、そうで無ければ嫌だ、僕帰りたい」

予想していた進行になってきた。

「こんなに複雑怪奇(魔女の棲家だもん)にからみついているイバラからケーブルを解き放すのは非常に困難に思えるんですよ、無理だ、嫌だ、僕帰りたい」

そう言われても私は困るなあ、私達3人も忙しい身(とても暇なんだけど)を調整して立ち会ってるんですよ、ケーブル局の○○さんは「切ります」って言ったんですから、貴社への依頼内容に齟齬が有ったんでしょうか、電話して確認していただけませんか?

泣いたり怒ったりの長い電話が終わり責任者は覚悟を決めたようで「やりますよ、切りますわ」。ハハハ、宜しい、人生とはそんなことの繰り返しなんだよ。

余りにも描いたとおりの展開になってきたので私はちょっと申し訳なくなってしまった。

でも私は親切にケーブル局に教えてやったんですよ、「貴方が見ているストリートビュー画像と時差がある実際の現場は少々違うのでそのつもりでね」って。

そしたら慣れてるから大丈夫ですと言ってたんだよね。

なのにその画像のスクリーンショットをそのまま協力店に送って指示してしまったんでしょう?君たちその被害者だよ。

「ナニワイバラ」の成長力を知らなかった自己責任でもあるなあ。

もっとも「ナニワイバラ」だということは教えてやらなかったように思うけどね。

正直に教えてやったら君たちは此処へ来なかったかもしれませんね、そうしたら私がこの厄介なイバラを切らなければ成らなかったんですよ、高齢者3人で高所作業車も無いのにね、それは絶対に回避したいじゃ有りませんか。

私達立ち会い者は作業の邪魔にならないよう道端の網に絡まったつる草をチョキチョキ切りながら作業を見ていました。

やれば出来るじゃん、さすが若いもんは動きが違うね。

やがて思っていたとおり、素っ裸にされ残された丸太ん棒のようになった幹を切って私達の仕事も終わりました。

魔女から差し入れを沢山いただいたから君たちもやった甲斐が有ったじゃないですか、体は傷だらけに成ったでしょうけど、風呂入ると滲みるよ。

ご苦労さまでした。

 

 

 

 

スッキリしました、一件落着。