この田舎(此処に限らず)の人が山に入らなくなった原因と対策を考えてみましょう、順番に深い意味は少ししか無い。
因:そんな暇など無い
策:わかる、よって時間の経過を待つ以外対策不可能だし待ってもたぶん無駄だろう
因:獣が出るから怖い
策:猟師が熊を獲物だと思っているほどには熊は人間をエサだとは思っていない(里に出没する熊は別)、よって心配しなくてよいかもしれない
因:ヤマビルが居るからもっと怖い
策:山を手入れすれば獣も引っ込みヤマビルも居なくなる、まず卵を産むことだが雌鳥が居ない
因:山に行っても綺麗どころに遭遇することが無い
対:まれに山姥や雪女に逢えると聞く、その証拠にらしいおばあさん達が生きている
因:弁当作るの厄介だから遠くの山に入りたくない
対:生米とライターだけ持って行くのが良い、身のためでもある
因:先祖が苦労した痕跡を見たくない
対:痕跡は探しても見当たらない程荒れているから安心してよい
因:何も儲からないし楽しくない
対:笑い茸と自然発酵の樹木酒が採れるので一晩限りの幸せを感じられる
因:鉈が錆びてしまって研ぐのが面倒くさい
対:柳刃ではない、錆びているのが鉈というものだ、叩き切るのだから常識もたたき切れ
因:迷って帰ってこれなくなったら誰が責任取ってくれるんだ
対:一応スマホは持って行け、電波は無いけど文明の発達を待つくらいの余裕を持て
因:四駆の軽トラでも山には入っていけない
対:手と足の四駆は軽トラより頼り甲斐があると知ることが出来る
因:基本的に森林荒廃は国の責任だと思っているが援助は?
対:無い・・・
此処は集落の先祖が過去国に踊らされて自身のエネルギーのほとんどを投入してしまった山深い人工針葉樹林帯、杉や檜の大木に蔦が絡みついて壮大(しっちゃかめっちゃかと読む)なジャングルジムを形成しているがターザンは住んで居ない。
森林組合に依頼されて天然の森林に戻そうとミヤンマー人のパーさんとプーさん(差別臭するなあ)は、周囲から人?払いをして念仏を唱え、刃渡り2.5メートルのチェーンソー(そんなんが有るんかいな)を居合い抜きのように、抜群のスロットルワークで振り回すと自分の周囲に半径2.5メートルの円形の新天地が現われる。
パーさんとプーさんは新天地の真ん中にひまわりの種を一粒落として次の場所に移っていく。
「あの~、気が遠くなるような森林再生風景なんですけど?」って、大丈夫だよ。
ペーさんもポーさんも続いてくるし、後方からはトヨタもハイブリットで追ってくる。
やがて一面のひまわりが人々に希望を与えてくれることになるんだ。
映画「ひまわり」
何回観ても心にしみる名作だよなあ。
そこに行きたかったのか?