「もう1軒のyさん」として数日前に日記に書いてしまったyさんの家。

プライバシーの侵害なのかもと、重々承知の上で又書きます。

いや、侵害ではないでしょう、家屋敷の外観は人に見られるものですから。

前の日記が個人への批判的文章と捉えられていると不本意なので訂正(弁解?)しておきます。

yさん夫婦について人格や人間性を批判した文章を書いた覚えはありません。

それどころか、優れた人物で有るにもかかわらず、年を重ねてしまったが故に植生に埋もれてしまって特異に見られる状況に有る、と書いたつもりです。

ご夫婦は何も地域社会から逸れた人では無く、至極真っ当な常識人です。

そのことを十分認識した上で、改めてyさんの家を紹介します。

私が”魔女の棲家”と表現したことは変な意味など含まない、いたって適切な表現であることが分かると思います。

違法侵入などせず適法な範囲から撮影したyさんの家は正にその表現がピッタリです。

人工的建築物は植生に覆われてしまい、まったく周囲から見えません。

その植生も人の手が入った様子は伺えません。

野放しにされた植生の中に生活空間が取り込まれています。

この風情を時間を無視して作為によって作ろうとしたなら非常に工夫が要るのではないか。

いわば、自然と時間とが作り上げた芸術作品に近い住居なのです。

私はそれに近いものを最近見てきました。

人が芸術だと言うものを収める器はそれなりに工夫が施されるものです。

この有名な美術館は、天然の蔦に覆われていてそれなりに風情は感じられますが、

しかし、まだそれは人工物を主張する、自然の衣を纏った不完全な建築物にすぎません。

yさんの家に見られる完璧な自然さには遠く及ばなかったのです。