今日は新聞が入っていなかったので昨日の新聞を見ている。
戦後間もない頃、中国上海に居留していた日本人に実施された世論調査の集計記録が、ある文化財団の収蔵資料の中から見つかったそうである。
調査は中国国民党軍が創刊した日本語新聞「改造日報」が1946年3月に実施している。
集計のベースは2万7千人に及ぶ無記名回答なので十分に信頼性の有るものだ。
興味深いのが日本国内で同時期に実施された調査との比較である。
天皇制や天皇の権限を残すことに国内調査よりも倍、84%の賛意がみられ、中でも年配の女性ほど高い傾向がみられた。
昭和天皇の戦争責任には67%が責任無し、天皇は神だと思っていなかったのが64%となっている。
識者は、
「居留民は国内の人よりも生活が困窮せず、中国人に対する優越感を持ちやすい環境にいた、旧来の政治体制を守りたい思いが強く表れているのでは」
という。
まあ、社会がどんな局面にあっても自分の生活だけは守りたいというのが人間の本性なのかな?