朝はどんな服装にしようかと迷う。

田舎暮らしは野良着を選択しておけば無難であるのだが、

病院の予約を忘れていたり、父の面会を忘れていたりするので都度着替えが必要になってしまう。

都会暮らしのように一日中同じ服装ではいられない。

汗をかいたら野良着を着替えるし喪服が割り込んでくることも多い。

何回も着替えるので洗濯回数は多くなる。

すぐれた洗濯機が必需品になる。

多くの農家は大型のものを2台使っているが、私は”百姓では無い”という認識なので古いのが1台だけだ。

この町の中心部に最近新しいコインランドリーが2軒出来て狭いエリアに4軒となった。

若者の一人暮らしなど希少現象になってる町にどうして?学生街よりコインランドリー率が高くないか?

息子に聞いたら人件費のかからない副業として最近コインランドリーは人気があるらしい。

見てきたら、大きい!、汗をかいた身体ごと入ってぐるぐる回って洗濯できそうな業務用洗濯機ばかりだ。

聞くと一般の主婦が毛布や布団を持って洗いに来るそうだ、なるほど謎が解けた。

家に洗濯機が2台有っても布団は洗えないからな。

その話ををジムでいつも指導をしてくれているムキムキO女史に言ったら叱られた。

「あなたの女性蔑視は気に食わないな、洗濯は主婦がするものだとは限らないですよ」

私も毎日洗濯しとるんですよ、私が女性を蔑視していると言う貴女こそ貴女以外の女性を蔑視したいのではないですか?

痛いところを突いてやったつもりだが彼女にはジャブにもなっていないらしい。

なにしろ綺麗好き、洗濯好きが多いのはこの町の事実で固有現象のように思う。

コインランドリー業界のデータが有るならそのことは如実にあらわれているだろう。

あっ、花粉を忘れていた。

山林面積が95%のこの町では、

そろそろ黄色いスギ花粉たなびく恐ろしい風景が見られるだろう。