野菜を作るのは大変なことなんですよ。

遊び半分で作れるものではないと、先日そう書きました。

・石灰や肥料を入れて土作りから始まり

・トラクターで土おこし

・畝立て

・種まき

・保温防草シートかぶせ

・芽が出たらシートを破って水やり・追肥

・成長過程では絶えず水やり・除草・間引き・支柱立て・消毒・場合によっては日よけ対策

そしてやっとこさ収穫です。

 

綺麗な大根だと思ったら大間違い

 

一足先に収穫していったものがいる・・・カラスです

 

 私が住んでる山間地の農家は獣害をどのように防ぐかが一番重要な課題になっています。

私が米を作れなくなった休耕田に作るのはサツマイモとジャガイモだから、

「土の中なら大丈夫じゃないの」って?

それはあまりにも現実を知らない大甘な考えです。

熊・猪・鹿・猿・狐・イタチ・ムジナ類・ウサギ・ネズミ・モグラ・カラス・・・時に盗っ人まで

今はこれら多種の動物が里まで下りてきて・・・何故なのかご存じでしょうか又後ほど書きましょう。

田んぼの米や畑の野菜や果樹園の果実や植林された木の苗まで、

うっかりしていると民家に入り台所の食材まで食い散らかします。

敵は多種多様膨大な数で共同戦線を張って攻め込んでくるのです。

電気柵など張って防戦をするのですが、まず狙われたら盗られると思ってください。

彼らも生き延びていかなければならないのです。

正義は此方に有るんだと主張しても水掛け論で折り合えません。

農家の汗の結晶は全部獣に奪われてしまい、

この大根に開いた穴のように大きな空虚感だけが残ります。

そんなことを毎年々繰り返してきたのです。

その結果、多くの農民戦士が学習し悟った真理は、

「野菜はスーパーで買えば良い」

そうなんですよ。

敗北宣言です。

もう野菜作りなんかやりたくないでしょう。

私も本当はやりたくないんですよ。

でも中には屈強な意思を持ち挑戦し続ける人もいるのです。

又今度書きましょう。