私は米作りをやったことが無いことを断っておきます。
周りを眺めて、さも自分が当事者であるかのように書いているのです。
本物の米作り農家とは少々異なる見方かも知れません。
現在の米作りにおける驚異とは?
天候(温暖化含め)、海外圧力、政府、農協、物価高、自分の健康状態・・・
・天候は言わずもがな日照りや大雨・日照不足など人知ではどうしようもない。
・海外からの圧力は日本人が米を主食とする限りつきまとう。
・政府はその姿勢において簡単に農家を切り捨てる。
・農協は農家を守らず農家を搾取することに血道を上げている。
・物価の高騰は資材・燃料・肥料・農薬など全てにおいて農家の負担を増やす。
・最後の綱である自分の健康状態も突然裏切りを起こす。
農家はこれら驚異に立ち向かう手段を持たない。
米作りにおける敵とは?
・筆頭は米に直接被害を与える猪・鹿・猿など自然界の獣。
・それに準じる野ねずみ・モグラ・イナゴ・カメムシ等小動物や昆虫。
・稲の病気を引き起こすカビ・ウイルス・細菌。
・安値で買い叩こうとする米流通業者。
・弱みにつけ込んで商売しようとする農機具販売修理業者。
・保護を建前に規則で縛りをかけてくる行政。
・水の取り合いなどで敵対する農家同士。
・親の苦労を見て見ぬふりをする息子。
・米作りの意義を見失いかけている自分。
もっともっと有るはずだが思いつかない。
これら農家の敵に対しては工夫次第で撃退は可能であるがそれは簡単なことではない。
米作りにおける満足感・達成感・喜びとは?
・何もない
残念だがこれが真実だと思う。
先日まで続いていた少雨による水不足は解消された。
天は見放さず今年も田植えが出来るようになった。
早速昨日、従兄弟のお手伝いをして獣害網を張り終えて田植えに備えた。
良い天気に適度な野外作業は私にとっては遊び気分の楽しい作業だった。
でも本物の農家さんはそんな楽しみ方も忘れてしまって久しい。
最近の米価高騰がそのまま生産者米価に反映されると良いなあと思っている私は、
あまりにも現実を解っていないんだろうな。