Mさんからの告白。
「今年の田んぼは諦めたよ」
その言葉に何故かホッとした私。
私の中で超人に育ってしまったMさんだったから。
「お帰り。人間の世界に」
それが正直な気持ちだ。
いつの間にか土筆が顔を出していた。
土筆で思い出した!
面白すぎるので読んで死なないように。
暑い夏の日だった。
単独行動が原則である私達だったが、その日はS君と行動を共にしていた。
人の仕事を肩代わりするのは気が乗らないもので、私もS君も口には出さないが本音はそうだった。
何件かの顧客をこなして、公園のベンチに座って長い間池の噴水を見ていた。
私は其処に”ガマの穂”を見つけた、ところがその名前がどうしても浮かんでこない。
S君に「あの植物何だっけ?因幡の白兎に出てくるやつ」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%A0%E5%B9%A1%E3%81%AE%E7%99%BD%E5%85%8E
何時も冗談しか交わさないもんだからS君は返答に困ったのか即答せず長い間考えていた。
そして、
眠気が襲い始めた頃に口を開いた。
S君、「・・・土筆。ですかね?」
私、「・・・」
私達はやっと次の顧客に向かった。
ギブスと部下の会話にあのときを思い出す。
人の仕事をやるのは身が入らないが人の動画を盗むのは熱心だ。
https://togetter.com/li/1047014


