老健入所で父の足腰が弱ったのは事実である。

老健とはリハビリ等により身体能力を回復させ自宅復帰を目指す施設である(現実離れした国の指針として)。

それが父の場合当てはまらないどころか逆行してしまっている。

父は母の個室に同居している。

それなりの事情が有ったのだが。

一人用個室に二人で入っている窮屈さを息子は嘆かざるを得ない。

父の部屋は別に有るが中には何にも無い、個室使用料以外は。

施設で何が進行しているのか?

父母は施設で”特別監理下”におかれているのだ。

それにはそれなりの”事情”があったのだが。

監理されるというのは何時でも何処でも窮屈なことに違いない。

父の運動量は格段に低下してしまった。

医療施設でこのような待遇を受ければ私は間違いなく憤慨して個室料など払わないだろう。

 

認知症でも無いのに父はあの扉の向こうの、”無駄に広々とした”廊下にも自由に出ることが出来ない。

窮屈なユニットの中に閉じ込められて父は急激に弱ってしまった。

弱音を吐かない父であるが、

私は一刻も早く此処から解放してやりたいのだ。