現在進行形

 昨日夕、妻の面会介助に行くと左手に包帯を巻かれていた、人差し指に血が滲んでいる。

ありゃ~、ついにやっちまったか!

拘縮といわれる現象が最近多くなっていた。

不随意に筋肉が収縮して歯を食いしばってしまう現象で、その発生に法則性は無く突然に起こる。

食事中に起こるとスプーンが入れられず暫くお手上げとなる。

そんなとき、妻は動かせる左手の指を口に入れてしまうことがあった。

指を噛む形になり痛いだろうと思われるが、何故そんなことをするのかな、痛くはないのだろうかと思っていた。

口腔ケアのとき噛まれたことがあるがすごい力で噛み締めるので、大げさでなく指の骨が折れると思った。

何故かしら指を噛むと落ち着くみたいで噛むのを止めることが出来ずにいた。

ついに指が傷ついて血を噴き出した。

どうしたものか困っている。妻は包帯の巻かれた指を噛んでいる。

私はここ数日風邪気味で妻にうつらないかと用心しているが施設側もインフルエンザ感染を恐れている。

職員・入所者は全員予防接種を済ませたらしいが訪問者までは管理できないのが実情。

訪問者は記帳、手の消毒、マスク着用、体温測定が必要になった。

今の体温計は瞬時に計れて便利になった、おでこに向けて計ってみたら36.5℃、平熱。

風邪気味なのは私の気持ちだけなのかもしれない?

一昨年年末に妻はインフル感染し、40度の熱が2日続いて私はオロオロし、即入院となった。

健康には遠い人が大勢居る施設では、心配な季節が又やってきた。