西の空が曇ってきた。
雨から逃げるように飛ばす。
ちびたタイヤを雨にすくわれぬように。
預かってきた少女と過ごす休日。
コンビニで私を”オジイチャン”と呼ぶ。
不自然な響きに聞こえるのだが、周りは何も気にとめない。
至って自然な光景なのか。
真相は、
老いから逃げるように飛ばしている。