I君が車を買い替えるというので、
「ほならわしが下取り価格に上乗せて買い取ろうか?」
で、
I君と彼女が車交換しに来て、わしのおんぼろに乗って帰って5分後。
「光りました、出頭しますので通知きたら教えてください」
「わしと違うことは写真が証明してくれるで何とかなるやろう」
忘れたころに出頭。
「これ、あんたの車やな」
 「はい」
「運転手さんはあんたやな」
ひょえ~、微妙にぼやけてる、どんだけ飛ばしたんやI君!!
 「知らん人です」
「メガネかけることは?」
 「時々ね、車運転するときとか・・はは」
「あんたやな、メガネかけたらそっくりや」
 「無茶やな~、ピンボケやんか」
「助手席の人は?」
 「知らん女性です」
「知らない女性を乗せてたわけ?」
 「わしと違うと言うとるんですけど」
仲間の警官が時々覗きにきて、
「これはあんたでしょう、そっくりだワンワン、骨格鑑定で証拠化できるんよ」
 「知らん、知らん、知ら~ん・・・」
オービスは鮮明に写るという人の体験談を鵜吞みにしていて冷や汗をかいた。
証拠能力は無いのであくまで本人のごめんなさい署名が必要ですが、
この時は警官に変な憶測を芽生えさせて”無かったことにしといたろか”が真相か?
きっとあの警官はわしやと思い込んだままやな・・・違うのに。
あっ、
鮮明に写っとるのに本人が「ほんまに私のそっくりさんですな~」と言うと、
それなりに深みにはまりますのでご注意を。