3年くらい前。
私事も仕事も固まってしまいどうにもならず、
はけ口無しでドロドロに沈殿してしまった休日。
諦めの境地で昼間から”やる”。
予想通りの悪い回り方に更なる精神の悪化を招く。
私事の一つだけでもと、もがき、高速を飛ばす。
ミラーに見つけたときには遅かった。
追い越されざま相手を見やる。
正義の制服は我が道をまっすぐ見ている。
待避所に停車した正義に従い、破綻した精神を引きずって車内に入る。
やりとりは覚えていない。
私はぼやっと彼方を見ていた。
数分後、
逃げ去る正義を見送っていた。
「お気を付けて」と言われた記憶だけがある。
”分かっていたはずだが”
関わりたくないほど私の目は虚ろだったというのか・・・
何故か気分は軽く浮き始めた。