女房に乗り始めてすぐ解った
無敵・・なのである
たかが20馬力なのに飛ぶように走る
笑えてくる程簡単楽チン
絶妙なベルト変速機がスクーターをロケットに変える
左の手足は仕事をしていないのにね
二桁国道
この先ずっと信号が無いことを知っている
いつもの如く飛ばす
追ってくる四輪に気付いた
抜きたいだろう欲求も解った
十分な距離を保ちながら窺がう
接近戦にならぬように加減する
ドライバーはコーナーに消えるスクーターに苛立つ
何なんだよっ?てところか
十二分に”楽しんだ”後
信号で止まった女房の横に高級車が寄せる
左の窓が開く
「速いスクーターだな~、ずっと追ってたの知ってた?」
語りかけてくる
「いや、前しか見ていないから」
会話が弾む筈は無い
信号が変りスロットルを開け飛び立つ、四輪は出遅れたまま消えた
支配しているのは・・女房なんですよ
解ってる人が少なくなった
復活願う

私の文章は変だな
読み返すと