三人寄れば文殊の知恵かな
高速増殖炉の話です
原子炉では核分裂を持続させる為に中性子を制御します。
1個の原子核分裂で2個の中性子が飛び出します、
核分裂すると少し質量が減り、減った質量はエネルギーに変わります。
このエネルギーを人々が食べて?地球を温めます。
飛び出た中性子が他の原子核に衝突すると又2個飛び出します。
野放しにするとねずみ算連鎖で核爆弾になってしまいつまらないでのす。
核分裂反応を安定に持続させるには中性子の制御が必要です。
水はほどほどに中性子を減速(遮蔽)させ制御レスポンスをシビアには求めません。
水の中に燃料棒を配置しておいて間に有る制御棒をじんわり抜いてやれば原子炉出力は上がります。
ありふれてかつ便利なるものが水です・・・一般にアルコールは混ぜません。
もんじゅは水の変わりに金属ナトリウムを使います。
低温度で溶けだす金属です、水銀みたいな感じかな。
これは性格が悪いので手で触ったりすると水分と反応して燃えつつ水素もゴポゴポ発生させます。
圧力容器や配管から漏れ出したらコンクリートの水分と反応して大花火大会です”玉屋~”、そして悲しい終焉です。
こんな危険なものを水の代わりに使うのには次の理由が有ります。
増殖炉の役割はプルトニウムを創ることです。
造るではなく創ると云うのは、
ウランがプルトニウムに化けるからです、鉛が金になるような感じです・・やれ嬉しや。
中世の錬金術師は金を創り出せませんでしたが、もんじゅには出来るのです。
燃えるウラン235から飛び出た中性子を、高速のまま冷却材の中を通過させ、
周囲に配置した燃えないウラン238に高速で当て続けて運転を重ねていくとあら不思議、
役立たないウラン238が燃えるプルとニウム239に化けていきます。
水では中性子が減速してしまってこの企みには向かないのです。
中性子を減速させること無く、しかも一次冷却材としても使える惟一の物質が金属ナトリウムです。
危険でもプルトニウムを増やす目的の為には使わざるを得ないのです。
では何故に悪名高きプルトニウムが必要なのか?日本は核爆弾を造らない良い子なのに。
それは核燃料サイクルを構成するのに必要だからです、
プルトニウムを商用原子炉で燃やして、発生したエネルギーで地球を温めるのです。
「人形峠にはあまりウラン鉱脈は無いから~、輸入ウランから無駄無くエネルギーを絞り取るので~す、
資源の乏しい日本の生きる道なのさ~」
っと、
最終処分には触れず、
原子力村の仲良しグループはこのように云っております。
IAEAも「そうやな」と言って、心では「直ぐにこの島は無くなるでほっといてええやろ」みたいな感じで。
でも、
今は怪しいと思う人の方が多くなってきたのです。
もんじゅには今までに兆単位の税金が投入されてきました。
仲良しグループは名前を変えたりの姑息なことを繰り返し、
「無駄使いしちゃダメッ!」と、たしなめる人たちを煙にまいてきました。
ナトリウム漏れやら装置落下やら不細工な事故処理で消えていくのが見え見えなのに、
要領の悪い人々の生活を支える真の事情も有り、税金は湯水のごとく浪費されてきたのです。
ついこの間も事故処理責任者が裏山で首吊って自己(事故)批判しました。
もんじゅはJCO臨界事故にも深~くかかわっております。
危険なウルトラCは多分に仲良しさん達の無理強いがやらせたことなのです。
どうやら文殊の知恵ならぬ
三人寄ったら”烏合の衆”が実態の様です!
えっ
誰が?
遠からず私達もかな?ですね・・あはは
福島以後、
原発を推進してきた専門家達がメディアで懺悔するようになってきました、
もうええからね、今後は母ちゃん悲しませんように生きていってちょうだい。
汗して働くのだよ・・地球の為に。