普天間・TPP・原発…首相、増税以外にも山積
読売新聞 1月5日(木)10時0分配信
優先順位をどうつけ、具体的な成果をどう示していくか。
処理がもたつけば、内閣支持率のさらなる低下を招きかねないだけに、
力量が厳しく問われそうだ。
外交は夏までに「結果」を求められるテーマが多い。
首相は4日の記者会見で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の
同県名護市辺野古への移設問題に関して、「普天間の危険性を一刻も早く除去し、
沖縄の負担軽減を図る」と強調した。
移設問題は国が沖縄県知事に埋め立て許可を申請する6月ごろがヤマ場となるが、
首相がそれまでに沖縄県の仲井真弘多知事らに対し、移設の必要性について理解を
得られるかがカギとなる。
ただ、首相は就任以来、沖縄県を一度も訪問しておらず、沖縄県関係者には
「首相の誠意はあまり感じられない」との声がある。
環太平洋経済連携協定(TPP)も、政府は早ければ今春にもTPP交渉参加を
正式決定し、日本の国益を主張したい考えだ。
TPP参加国による協定内容の実質合意が近づいているためだ。
日本の参加には米国で連邦議会の承認を得る手続きが必要で、
玄葉外相は4日の記者会見で、「(米国と)早め早めの対応を行っていく」と
早期参加に意欲を示した。
だが、交渉参加を決める段階では、民主党内の慎重派から再び反発が出るのは必至で、
首相は党内調整に苦慮しそうだ。
一方、内政では、政府はこの春に東日本大震災からの復興、原子力行政の体制強化を図る。
2月上旬に復興の司令塔となる復興庁を設置するほか、4月には原子力行政の
新たな規制官庁となる原子力安全庁(仮称)を発足させる。
同時並行で取り組むべき課題は山積している。