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こんにちは。

 

九州在住の

43歳、6歳男児のワーママ、シンママ。

(実家暮らし)

オーガニック&BTS、

視野を広げる学びが大好物

あまねです。

 

随分前に買って、内容が難しく、

中々手がつけれなかった本を

やっと読みました。

 

最初こそ取っつきにくかったけど、

最後まで読んだ時、

『本当~に読んで良かった』

 

『日本にこんな素晴らしい

 大人がいるなんて泣くうさぎ

 

と感動で震えましたキラキラキラキラキラキラ

 

 

『売り渡される食の安全』

山田正彦著(2019発売)

 

山田さんは現在弁護士ですが

2010年に農林水産大臣を務めた方。

 




 

 

種子法廃止が激ヤバいだとか

外資に日本の食卓を支配されるとか

 

んな大袈裟なおいで

 

米が足りなければ、パンを食べれば

良いじゃない。

とマリーアントワネットみたいな事を

考えていました(苦笑)

 

でもこの本を読んで、やっと大筋の

意味が分かりました。

 

皆さん、知っていました?

(私は知らない事ばかり💦)

 

農家さんが植える種子って、

 

①原原種を元に原種を育て、

②原種から採取農家が種子を育て、

⬇️

③その種子で一般農家が米等を作る

 

で、①、②はお金も時間も知見も

技術もかかるので、

誰にでも簡単に参入できる分野じゃない。

国の補助で安定的に運営して来たんです。

 

戦後、

『2度と国民を飢えさせない』

と、主食である米、麦、大豆を法律で

安心•安全•安価で安定供給する事を

義務付けて来たんです。

 

ところが、この『種子法』が

2018年4月に国会でもメディアでも

ほとんど取り上げずにひっそり廃止

 

つまり、飢える可能性が増え、

安心•安全•安価で安定供給が出来なくなる

という事。

 

 

 

 

どういう事かと言うと?

 

原原種や原種を育てる為の

国からの補助がなくなり、

そこまで手をかけれない生産者は、

運営出来ず、種子を作れなくなる

 

一般農家は、種子が買えないから、

作物が作れなくなる。

 

誰かから種子を買わないといけない為、

一般農家は、巨大外資企業から種子を

買うしか選択肢がなくなる。

 

そもそも日本の食料自給率は38%。

先進国で最も低い。

カナダ264%、アメリカ130%

食料の大半は輸入に頼るが、

米だけは自給率97%と守られて来た。

 

ところが、利益至上主義の外資企業が

かつて南米やアフリカでやって来た様に

日本に同じ事をした場合、

 

★自分で種子を育て、栽培したら、

 10年以下の懲役と1000万円以下の罰金

★企業からしか種子が買えず、

 企業の言い値でしか買えない。

 *価格は数十倍に跳ね上がる為、

  借金づけになる可能性大

★種子・化学肥料・農薬をセット購入の為、

 必要以上に農薬や化学肥料を使い切らない

 といけない。(体に悪くて土壌にも悪い)

★外資の売る種子は生産効率は良いが、

 1年でダメになる為、毎年種を買わないと

 いけないし、土壌や器具を駄目にする

 性質の物も多い。

 (つまり長期的には効率良くない

★長年代々各地の農家がその土地にあった

 研究、

 品種改良の知見や技術が外資に奪われ、

 ロイヤリティーを払う必要まである。

 

と、いう事なんですね~ひええ~ネガティブ

 

 

 

 

しかし、これ、過去に南米で既に起こり、

農家の猛反対で廃止され、

世界の流れでは、これら外資企業に支配

されない動きが主流になっているそう。

 

日本だけが逆行し、狙われているとの事。

 

例えば、

モンサントの除草剤ラウンドアップ。

グリホサートが含まれる)

 

アメリカではこれが原因でがんを発症した

という2児の子を育てる男性の裁判訴訟で

歴史的な敗訴に。

約320億円の賠償金を払う命令が。

 

1万3000件の同様の訴訟も起こる。

 

このニュースは世界を駆け巡り、

多くの国で即、この農薬が販売禁止に。

巨大農業(農薬)関連会社の

モンサント社やデュポン社等大幅減益。

世界では完全に終コン扱いに。

 

ところが日本では『環境に優しい農薬』と

100均で手軽に買える。

(日本ではほとんどこの訴訟の報道もされず)

 

 

 

 

ちなみに種子を外資企業から買わざるを

得ない状況は既に米・大豆・小麦以外の

野菜では浸透していて、

スイカ・人参・なす等387種

自分の畑で取れた種子で栽培するのが

禁止されている。

 

ただでさえ、農家は減っているのに、

こんな借金漬けになる方向性ならば、

廃業にする人は増えますよねえオエー

(しかもこのリスト、農水省が作って

 いるのに英語らしい。ここ日本だよね?)

 

そもそもモンサント社が生んだ

大ヒット、除草剤ラウンドアップ。

農家の雑草との苦闘を改善したもの。

 

その際に除草剤に耐えうる大豆

遺伝子組換大豆を販売し、

これも大ヒット。

 

その後、遺伝子組換の開発は、

トウモロコシや菜種等に拡大。

世界で販売する大豆の8割

トウモロコシの3割

遺伝子組換商品。

 

遺伝子組換商品とは・・・

大豆と全然違うものを遺伝子に組込

自然に存在しないものを組み込む。

 

その安全性が懸念され、

摂取し続ける事で

アレルギー・免疫機能・不妊・発達障害

等への警告も出ている。

 

例えば、除草剤耐性のある

遺伝子組換トウモロコシ。

これを食べると虫が死ぬとの事で、

本当に人間に影響はないのか?

と恐くなる。

 

実際、これらを豚の飼料に使うと、

豚の80%が妊娠しなくなる農家が続出。

生殖機能の大幅な低下

発がん性や腎臓機能障害など、

健康被害が確認されている。

 

 

 

 

しかも、除草剤に対抗できる

スーパー雑草とスーパー昆虫が

出て来た。

 

これに対抗する為に更に毒性の強い

除草剤と遺伝子組換トウモロコシを

作ったが、

その原料は悪名高きベトナム戦争の

枯葉剤が使われ、

土壌がひどく汚染される事になる。

 

結局自然の生命力の強さに対抗する

には限界がある。

 

しかし遺伝子組換の作物を作ると、

その花粉は自然に飛んでいき、

他の地に生える作物と交配し、

広がって行く。

本来、遺伝子組換でなかったものに

まで影響を起こしていく・・・ネガティブ

 

ゲノム編集でも似た様な事が指摘され、

EUでは慎重な姿勢を取っている。

 

が、日本だけはむしろ推進している。

 

しかも遺伝子組換もゲノム編集も

表示義務がない為、

消費者が嫌でも区別がつかずに

食べてしまう。

 

 

 

 

さて、こういった農薬・化学肥料

遺伝子組換・ゲノム編集にNOを

突きつける消費者多数の

アメリカ・欧州・韓国

オーストラリアでは、

急速にオーガニック商品が拡大

している。

 

筆者の訪れたカリフォルニアの

スーパーでは、

オーガニックと非遺伝子組換の表示が

ない商品は安くても売れ行きが悪いそう。

 

どうして割高な商品の方を買うのか?

と現地の人に尋ねた所、

『その分医療費が大幅に減るから』

という答えが返って来たそう。

 

健康を害しながら病院にお金を払うか、

健康で自然にも優しい食品にお金を

払うか。

消費者の見る視点が全然違うのが分かる。

 

特に子供は農薬や遺伝子組換の影響を

受けやすく、

アレルギーでアナフィラキシーショックを

起こし、生死をさまよう場合もある。

 

そこまで行かなくても怒りっぽくなったり、

学校の成績が急激に下がる・腸に穴が空く、

脳に炎症を起こす等も実際に起きている。

 

自分の子供がこの様な目に会った1人の

主婦が始めたアメリカでの食への安全活動。

 

これに賛同する全米の母親の提唱する

グループは、150万人に膨らんだ。

 

彼女たちは、

月に100ドル(1.3万円)を

有機食品を買う運動を行い、

スーパーに有機食品を増やす訴えを広げた。

 

 

イタリアでは有機農業は全体の14.5%。

日本では0.5%と低い。

(2019年時点)

 

 

 

長くなったので続きます。

(次回で終わります)