研究者になるための最初の関門が、学術振興会の特別研究員に採用されることだと思います。もちろん、採用以前に常勤の研究職につければそれも良いと思いますが、自由に自分のテーマで研究をするには、学振PDはとてもやりやすいと思います。プロジェクト研究の研究員などで採用されると、それが自分のやりたいこととぴったりマッチしていればよいですが、そうでないと仕事内容にかなりのしばりがでる場合もありますし、研究費も自由にとることができません。研究費については学振研究員もそうですが・・・。


また、1年契約などで更新せざるを得ない場合、本当に心身の余裕がなくなります。とくに女性は、20代後半から30代前半にかけて短期契約更新しなくてはいけないような状況になるべくならならないように頑張って欲しいと思います。本当に研究一本でいくつもりならば良いのですが、子どもが欲しいと思ったときに遅い場合があると思うからです。


学振私の成績、DC書類通過面接撃沈、PDセーフ、RPDセーフ、です。DCで落ちたのは痛かった(涙)。


この中で、RPDについて書きたいと思います。RPDは、restart postdoctoral fellowshipの略で、そのとおり、出産育児で研究を中断した人のための制度です。3年間のPD生活が保障され、研究費ももらえます。平成18年度に始まって、今度で8年目を迎えます。

3年後にRPDを終えた人の進路が大変気になるところですが、出産したひとはどんどん応募したらよいと思います。


私が、応募の際に気をつけなくてはいけないと思う点は、“どこで研究するか”、ということだと思います。もし出身研究室の居心地が良ければ、ブランクがあるので出身研究室で、というのが勝手がわかっていてやりやすと思います。


しかし、そこの研究室がどのような体制なのか、ボスがどのような考え方なのかをよく理解しておいたほうがいい。今でこそ男女共同参画が盛んに言われていますが(今は研究職採用に関しては女性有利ですね、あからさまに女性採用というポストもある。これについては賛否両論ですね)、一昔前はそうではなかった。研究者を目指す女子学生はたいへん真面目な人が多いため、上から見たら使い勝手が良い。そういう学生が結婚や出産でそれまでの働きぶりを発揮できないと露骨に嫌がる上もいることは事実です。流産して上が喜んだという話も聞いたことがあります。


だから、出産によって状況がどのように変わるのか、育児がどういうものかを理解している上でないと、辛くなる場合もあるだろうと思うのです。もちまわりのルーティンワークや、ミーティングなどがどの程度融通きくのか、そのあたりもきちんと事前に調べておいたほうがよい。子どもが熱出して急に休んだり、遅刻なんてことはしょっちゅうあります。



子どもの年齢にもよりますが、保育園の明き状況、通勤経路なんかもけっこうポイントだと思います。毎日のことですので。都市部では保育園入園も激戦です。共働きでも選にもれることがあります。希望していない保育園に入れざるを得なくなったら、そこまでして研究続けるか悩むことも出てくると思う。私は保育園については結構悩みました。

RPDの書類提出も、DCPDと同じく5月ごろでした。年も明け、復帰をそろそろ考えている人もいるんだろうなと思います。子供を持ちながら研究を続ける環境が良いものとなるよう願っています。ちなみにRPDは復帰時期を決められるので私は助かりました。

日をあらためて、RPD面接時の感想を書きたいと思います。