すると墓場のおくの方から 赤ん坊の鳴き声が聞こえてきました。
お尚さまとニ人は  鳴き声のほうへかけよります。
なんとにんげんの赤ん坊が手紙とともにはかばに。

 

 

てがみをよみおわったお尚さまはその子が 捨て子だということがわかり
でもどうして今日までぶじでおれたのかとその子の周りをよくみると
あの飴の残りが一緒にそこに。

飴やのニ人とお尚さまは驚き
あっこれは
お尚さまはこえをあげ目の前のお墓をみると
ひと月まえになくなったまつきちの女房さんのお墓でした。

ふしぎなこともあるものじゃ。

まつきちの女房さんは じぶんの墓のまえの赤ん坊をみるにみかねてのことだったんじゃろう。
お尚さまはこの子を大切に育てますので安心なさいと女房さんのお墓に聞こえるように
おはなしして 三人はてを合わせました。

それからというものあの飴やさんには 
あのおんなのお客さまは一度もすがたをみせませんでした。

茶葉をまるごと取れる粉末煎茶「さらっと」

 


子育て幽霊のおはなしは これでおしまいです。