おはようございます〜

さて先日、卵巣が腫れてると言われてしまい、MRIを撮りました(−_−;)

 

結果、現段階では悪性の所見はないとの事でした。ただ腹水あり。ってところが気になりましたが…

卵巣の腹水に関して調べてみました。

 

 

 

卵巣腫瘍は卵巣嚢腫といわれる良性のものが統計的に9割、残り1割が悪性腫瘍、いわゆる卵巣癌です。年齢が若いほど統計的には良性の可能性が高いといわれています。ただし、これはあくまでも統計上の話であり、あなた自身がどうなのかは当然、良悪いずれかの5分5分です。良性か悪性かの正式な確定は摘出術により、組織を病理検査することで確定します。ですので、摘出し検査するまではあくまでも「見立て」ということになります。私は医者、医療関係者ではございませんが、過去に卵巣腫瘍に深く関わった経験からお役に立てればと回答させていただきます。
まず、腫瘍の大きさが20㎝。決して小さいレベルではありません。また、腹水が確認できる点が気になるところです。
概ね5㎝~7㎝を境に良悪の可能性を考慮せず、摘出術の検討がなされます。腹腔鏡による摘出術もありますが、万が一の際は腫瘍内容物が腹腔内に流出するため、手術創が大きくなっても開腹術をご検討ください。
腹水は気になりますが、腹水イコール悪性ではありません。手術の際に腹水細胞診も行います。
大きさに関しては腫瘍の組織型が要点になるかと思われます。卵巣癌だった場合、7割が「しょう液性」といわれる進行の早いものですが、残りには「粘液性」等進行の遅いものもあります。進行の遅いものであれば、20㎝でも初期である可能性は高いですが、進行が遅いイコール細胞分化度が低くなるため、化学療法が奏功しない可能性があります。このような場合はいかに手術で取りきるかが重要です。一方、進行が早いといわれる「しょう液性」は細胞分化度が高く、化学療法に奏功します。
手術内容は良性の見立てならば対象の卵巣のみの摘出ですが、見立て不明な場合は悪性の場合を想定し、両卵巣及び付属器、子宮、大網切除が基本術となります。治療効果は証明されておりませんが、診断材料として後腹膜及び骨盤内リンパ節郭清を行うこともあります。この場合の術創はミゾオチ~恥骨までと大きくなります。等々。
さらに詳細は書ききれませんが、当然、冒頭のとおり良性の可能性の方が圧倒的に高いです。ただし、大きさや腹水ありを鑑みると万全を期された方がよろしいかと思われます。