3月11日に起きたこと・体験したこと・思ったこととかを忘れないようにするために、まだ細かい情報は正確ではないけど、記録しておきたいと思います。
(mixiに投稿したものを編集・改訂したものになります。)

※乱文・長文です。





3月11日14:46頃、三陸沖で震度7、マグニチュード9.0という日本史上最大規模、世界史上4番目の規模の地震が起きました。
宮城県・仙台新港に高さ10メートル、福島県・相馬市で7.3メートル以上の津波が到来したほか太平洋側各地で津波が発生しました。関東はじめ太平洋側では甚大な被害が出ました。
また、東北・関東中心に建物の倒壊・火災が相次いで起こりました。
現時点で1800人超の死傷者が出ており、1万人を超えることも予想されるとのことです。







そのとき私は会社の女性の先輩と3人で、カフェでお昼を食べ終わったところでした。コーヒーを飲みながら話していると、微かに揺れを感じ、「あれ、揺れてるねー」と言っている間にどんどん激しい揺れに。お客さんは全員店の外へ。

外へ出ると、周辺のビルが漫画みたいにグワングワン揺れています。
電線も激しく上下し、にわかには信じられない光景でした。
女3人でしがみつき合いがら、半ばパニック状態です。
揺れは想像以上に長く続き、一旦収まったと思ったらまた激しい揺れ。
そうやって慌てふためいている私達の、ほんの数m先に、どこのビルからかはわかりませんが、50cmほどの金属製の筒のようなものがゴトンと落ちてきました。
あれに当たってたら死んでただろうな・・・3人とも言葉を失いました。

幸いにもすぐ傍に小学校があったので、揺れが激しくない隙に3人ともダッシュでグラウンドに向かいました。命の危機を感じただけに必死です。

グラウンドには既にかなりの人が集まっていました。小学生も先生に誘導され続々校舎から出てきます。大勢で集まると、すこしばかり安心できたように思います。

グラウンドで大きな揺れをやり過ごし、少し落ち着いてから会社に戻りました。
社屋は築年数が浅く耐震構造も最新のものを採用しているので、会社にいる方が安全だろうと判断した結果です。
会社で待機している間にも、激しい揺れは続きます。

しかし、余震の規模が徐々に小さくなっていくと、おそらく震度4ぐらいはあるだろう揺れには誰も動じなくなっていきます。あ、また揺れてるねー、ぐらいで。
でも酔いがひどかった。常に揺れている状態が数時間続くと、三半規管が麻痺するのか頭がフラフラしてグッタリしてきます。
ただ会社で待機しているだけなのに、疲労がいつもの3倍近くたまっていきます。
でも眠くはなりません。いつ危険が迫るかわからないから。

私のいた地域では震度5強の地震だったそうです。
そんな大きな地震は初めてでした。







いつもどおりの、楽しいお昼の時間だったのに。夜はちあきの歓迎会やろうと思ってたのに。次の日は午前は外部研修で、午後は会社の先輩とネイルサロンに行って、髪も切ろうと思ってたのに。

そんな日々の楽しみを、いや、日常そのものを一瞬で奪い去る地震は、やはり私にとってこの世で一番怖いものです。
大事な人たちや大事なものがもし一気になくなってしまったとき、その事実と向き合うのがとても辛い。耐えられないかもしれない。生きる気力すら失うかもしれない。だから怖いんです。

自分が死ぬのもイヤです。
私は小学生の頃から、今この瞬間に死んでも後悔しないように毎日一生懸命生きようと決めて過ごしてきましたが、いざ本当に死が見えると、やっぱり死にたくないという気持ちが全面に出てきます。
一生懸命生きていても、自分の思い描いている将来への道が閉ざされてしまうというのは、とても悲しいし悔しいですね。自分の人生観が変わりました。







私自身は今回ほとんど被害がなかったので、全くマシなほうです。
精神的なショックもだいぶ落ち着きました。

ですので、大きな揺れを体験しながら被害(精神面も含め)をほとんど受けなかった私ができることは、自分の体験を鮮明なうちに記録し、1人でも多くの人と地震の怖さについて共有することと、せめて自分の中だけでも風化するのを防ぐことだと思い、この記事を書かせてもらいました。

もし私が震源地から遠い場所にいて、いまいち実感が無いときにこんな文章を読んでもよくわからないし興味も出ないかもしれませんが、明日はわが身と思っているのといないのとでは、実際に災難に遭遇したとき、確実に自分の姿勢が変わります。他人事だと思いながら生きていて、他人事だったことがある日突然身に降りかかってくるのが天災です。







全然役に立つ情報とか載ってなくて申し訳ないんですが、これが今自分の考えていることです。

とにかくこれからしばらくは、自分の身を守ること、被災者の方々への支援を最優先にして生活していきます。



最後に、今回の地震で亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り致します。