忘れもしない、3月3日、ひなまつり。
私はその日、お腹に宿した命を失った。
全身麻酔をかけられる、あの時の記憶は今でも鮮明だ。
点滴から流し込まれる麻酔、天井のライト、看護師さんと先生が『ゆっくり数、数えるよー、いーち、にー、さーん』
私が数えたのは11まで。
そこからは真っ暗な闇だった。
麻酔が覚めた後、何度も吐いた。
すぐには帰れなかったし、終わって落ち着いたら食べてね、とそばに看護師さんが置いてくれたジュースもゼリーも手をつけられなかった。
涙は出なかった。
悲しいというよりも、自分を呪った。
私がする選択は、いつも間違っているのかもしれない。
良かれと思ってやることは、全て悪い方へ向かう。
私はなぜ生きているんだろう。
いのちを消した私は、生きる価値なんてないのかもしれない。
私はきっと、生きていることがダメなんだと、自分で自分に呪いをかけたのだ。