ウェルテル効果はマスコミが自殺報道をすると、扇動されて自殺者が増える事、特に若者が影響されるとされています。


パパゲーノ効果はその逆で、マスコミが自殺関連の報道をする事で、大衆の自殺を抑制する事です。


ウェルテル効果を調べると、明治以降最初は無名の女子高生、藤村操が栃木県日光市の奥日光の華厳の滝で投身自殺をした事が報道され、それに影響されて、同じ華厳の滝で自殺者ふえました。去年も確か華厳の滝で中段に引っかかっていた自殺者の遺体を引き上げる作業が報道されていましたね。藤村操が滝の近くの木に遺書を書いた事で有名ですね。
その次は三原山ですね。一女子高生が三原山の火口に投身自殺した事が報道され、この年だけで129人三原山の火口に投身自殺が続発しました。
そして1984年の岡田有希子さん、“ユッコシンドローム”とも呼ばれましたね。ファンの若者の後追い自殺が増えました。
XJapanのhideや上原美優さんへと続きます。一般では、新小岩駅での自殺者増加もそうです。
 

こんな事もあって、最近はマスコミ報道を控える傾向にあります。
去年ゴールデンウィークの大阪梅田のデパートからの自殺はほとんど報道されませんでした。SNSでは、その時の動画が拡散されていました。


今年三浦春馬さんが自殺した件で、49日が過ぎたという事で、事務者が経緯を発表しましたね。三浦さんの件については、報道を控える傾向にはなく、このウェルテル効果が懸念されました。事務所の発表は、事前の週刊誌報道とはかなり違っていました。やはり本当の事を話すと自殺者が増えるのを懸念したのでしょう。特に遺書があったとする週刊誌側と、無かったとする事務所側、遺書のある無しは原因を究明する重要な要因ですよね。
原因を究明し将来に向かって自殺者を減らすという事が本来の姿なのでしょうけれど、このウェルテル効果がそれを阻むのです。


簡単に後追いするという事、そして扇動されて引きずられるという事は、普段から自殺を考えている人が多いのかなぁと思います。