無愚烏☆
むぐう…
自己の存在を意識し肯定することそれは世界にたいしての他者となることである
とか言ってみた!
カミュの異邦人とは「よそ者」でありドアーズのジム・モリソンの歌
People are strange when you are stranger.
これもまたしかり
夕方の西陽に照らされた部屋のなかでエコー&ザ・バニーメンの
People are strangeを聴きながら考えていた
この曲はドアーズの2nd収録曲でありバニーメンのヴォーカリスト、イアンはジムそっくりな声でそれを歌う
そしてドアーズのメンバーであったレイ・マンザレクがプロデューサーとしてクレジットされていておそらくはレイ自身のオルガンも加わっている
歌詞の内容については僕が勝手に「自己と他者である世界との決して溶け合うことのない違和感」あるいは「疎外感」だと解釈しているのだけどそれを非常に親しみやすく覚えやすいメロディーで歌っているからなにげなく聞ける
ところでかつて村上龍氏がこの詩を直訳ではなく村上氏の創作と言ってもかまわない意訳を書いていて
この訳詞集①に掲載されています
村上氏はこの本の中で他に「ムーンライト・ドライヴ」と「水晶の舟」も創作というか訳出されていて、特に後者の創作詩が僕は大好きでこれはもうドアーズを何百回と聞いて何百回と口ずさんできたという村上氏ならではのジムにたいする想い(愛情もしくはシンパシー)に満ち溢れた文章だと思う
で、ドアーズのアルバムの写真
梅雨の季節を迎えこれからまた常に微熱につつまれているような蒸し暑い夏がやってくる
ドアーズの音は夜だ
しかも真夏の
無風なのに木々の葉の輪郭がゆっくりとぼやけ歪んでゆくような真夏の湿ったぬるい空気が肌にべっとりとまといつく夜の
頭の中で引き裂かれた叫び声ひとつ
それが