年を取れば取るほど、誰からも何も
言ってもらえなくなる、と言われています。

と言うのも、年を取れば取るほどプライドが高くなり、
会話するだけでも労力をかけさせられるからです。

年を取れば取るほど若い人からはそう見られているのだ、と
知っておくだけでも、年を取ったときに対処しやすくなります。

と言うより、そもそも人は、
相手の気分を害するようなことは言いたくないものです。

例え自分が職場の上司で、例え相手が新入社員であっても、
「やっぱりネガティブなことは言いたくないな…」と、
いくら強気を装っていても、心の中では抵抗を感じるものです。

新入社員を相手にするときですらそうなのですから、
自分より年上の人にものを言う人もそうはいません。
「関わりたくない!」というのが実際のところです。

もし意見を言って欲しいのであれば、
意見を言いやすいように雰囲気を作っておくとか、
意見を言わなければならない制度を構築しておくとか、
それ相応の努力が必要です。

そうした努力は一切していない、と言うのであれば、
年を取れば取るほど誰からも何も言われなくなってしまう、
というのも当然の話です。

そうして人は年齢に比例して孤独になっていくのです。

蒔かぬ種から芽は出ない、
意見を言ってもらうようにすることにも、
それ相応の種蒔きが必要
なのですよ。

(続)