人間関係は「与えて与えられる」「奪って奪われる」かです。
「与える」という種を蒔けば、「与えられる」という実が生り、
「奪う」という種を蒔けば、「奪われる」という実が生ります。

なぜそうなるかというと、
「本当に相手に対して貢献できたのであれば、
 相手の心には自然と感謝の念が芽生え、
 感謝の念が芽生えてしまったなら、
 むしろ恩返ししない方が気持ち悪いから」
です。

つまり、相手に対する「貢献」が相手からの「感謝」となり、
相手からの「感謝」が相手からの「恩返し」となる、
ということです。

もし、相手に対して貢献したにも関わらず、
相手から何の恩返しもされなかったとき、
これをどう解釈するかによって、
あなたが「与える人」なのか「奪う人」なのかが分かります。

相手が恩返ししないということは、
相手は感謝していないということ
です。これを素直に捉え、
「自分は相手に貢献できていない、つまり、
 そもそも自分は与えることができていない」
と解釈するのであれば、その人は「与える人」だと言えます。逆に、

「ふざけるな!この恩知らずめ!とっとと恩返ししろ!」
と憤るのであれば、その人は相手から奪おうとしている人であり、
「奪う人」だと言えます。加えて、奪う人というのは、
相手に依存しがちであり、なかなか自分から縁を切る決断はできないものです。
対照的に与える人であれば独立性が高く、潔く縁を切る傾向があります。

恩返し一つとっても、恩返しされるには理由があり、
恩返しされないにも理由があるのです。
「蒔かぬ種から芽は出ない」「蒔いた種からは必ず芽が出る」です。

(続)