「宗教」「科学」は対立関係にある、
ように思われがちですが、別にそんなことはありません。
ただし、密接に影響してはいます。

「リンゴが木から落ちる」で有名なニュートンですが、
彼が発見したものは重力ではなく万有引力です。

実は重力については随分と前から知られていました。しかし、
なぜ上から下に一定の力が働くかはよく分からないままです。
そこで、この不思議な力は、宇宙が中心へ向かおうとする力だ、
と考えたのが哲学者のアリストテレスです。そうして、

地球の中心(重力の中心)を宇宙の中心とする天動説
重力を説明し宇宙を捉えようとしました。しかし、
天体観測の技術が向上し、天動説より地動説
取り扱った方が天体の動きを計算しやすいという状況になり、
実は宇宙は地動説ではないかという論争が起こり始めます。

仮にそうであっても、重力の件があるので、
理論の点において、そう簡単に天動説から地動説に
パラダイムシフトすることはできません。
(人は証拠より論です)

そんな中、ニュートンによって、
あらゆる質量のあるものには引力が働いており、
それぞれが中心を持っている、
という万有引力の理論が構築されたことで、
天動説から地動説へとシフトされていったのです。

実はこの地動説へのシフトでは、宗教も影響を受けています。
というのも、当時は、宇宙は神聖な空間だと捉えられていたためです。
それが、地球上の物理法則と同じ法則が働いている、
となれば、別に神聖な空間ではなくなり信仰対象からも外れます。

宗教色が濃かったフランスは、
万有引力の理論をなかなか受け入れられませんでしたが、
イギリスはとっとと受け入れ、
戦争に強い国となっていきました。

宗教はこんなところにも影響しているのです。

(完)