手術は終わった・・・。
先生の「終わりましたよ」という言葉は
覚えていた。
まだ麻酔の影響か頭がボーっとしていた。
しばらくすると自分がHCU(高度治療室)にいることに気づいた。
〈HCUの説明〉
HCUではICUより重症度は低いけれども、一般病棟の看護師配置基準(7対1や10対1など)で看護するには難しい状態の患者を対象としています。
我に返るとまず「痛い」
その痛さは軽い咳払いをしても激痛というレベル。「くしゃみ」=「ショック死」という感じだ。
決して大げさではない。
そして体から複数の管が・・・
尿道カテーテル、点滴、硬膜下麻酔(背中)
肛門ドレーン、腹部ドレーン管
とにかく動けない。
〈続く〉