入院の経験を経て | Pokhara Soraのブログ ネパール・ポカラの日々

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 退院後、まだ数値の高いものもあるが、それらは、都内から成田まで通院するほどの必要はない、という成田の病院の先生たちの判断で、地元のクリニックに紹介してもらうことになった。たくさんの検査をして、その全ての結果をCD-ROMに入れてくれた。それを持って、月曜日クリニックを訪ねた。ここは健康診断などでずいぶん前に訪ねたことがあり、ネットで調べても評判が良かった。先生は、気さくな雰囲気だった。一通り紹介状を見て、まず区の健康診断をして見て行きましょう、と言ってくれた。

 

 先生方に「仕事はしていいですか?」と聞いたら、成田の病院では「良いんじゃないですか、別に」、地元のクリニックでは「いいよー」と言われたので、アルバイト先に連絡を入れて、木曜日から少し働くことにした。職場には待っててもらってありがたい。

 

 今回の入院。私にとっては、良い経験だった。過信を戒めることになり、一方でこんなに体をケアしてもらったのも初めてだった。

 開院して5年目の大学病院は、ハード、ソフトともに新しかった。医師、看護師、リハビリ、栄養士、薬剤師、と、ほとんどが、20代、30代前半くらい。リハビリの先生は、お母さんが私と同じ年という。「バリバリの世代ですもんね。たまには入院でもして、休んでくださいよ」と言ってくれた。点滴で身動きが取れない時、看護師さんが、ベッドに寝たまま、シャンプー、リンス、ドライヤーをしてくれた。かと言って、みなさん、ただ甘いんじゃなく、冷静だった。点滴が外れた後は、むしろ運動した方が良い、と言われた。

 

 入院の後半は、一般病棟に移ることになったが、コロナでもあったので、ホテルのような個室だった。今の病院てすごいな、と思った。

 点滴が外れた後は、食事で塩分を取り入れることになり、この食事がまた美味しかった。しっかり味わっていただいた。今回のことは、食生活が関連あると思い、先生と話をすると、ネパールの自炊の食生活もそう悪いものではないっぽかった。ただ、実際いただいた食事を鑑みると、ネパールでは肉、魚が足りてない。ちょっと栄養が足りてない気がした。野菜豊富だけど、その時々で偏ったものばかり食べてる。バランス良く食べなければ。メニューは参考になった。

 

 ネパールは、精神的にはリラックスできるし、アウトドア体験も素晴らしい。でも、滞在中に下痢、発熱等で体調を壊すお客さんは珍しくない。私自身も、時折、それらをやるが、数日で回復すると、それで体が強くなったような気がしていた。でも、やはり体に良いことでないんだな、と実感した。これからは素直に、体を労わろう。

 また、上記のような充実した医療サービスは、ネパールでは受けられない。まず、完全看護のシステムがない、と言っていい。世話は身内がする。日本のような高齢社会じゃない、というのもあるけれど、日本のようなシステムは想定してはいけない。それを前提にしなければ。

 いろいろ考えるきっかけになった。この経験を活かそうと思う。