ちょっとだけのつもりで書いてたのに
よくもまぁ、こんな嘘っぱちを長々と
書いて来られたもんだ(笑)
起こらないで黙ってお読み頂いた方に、ホントに感謝しています。
パラレルユッコは、
1989年(平成元年)3月で引退した。
アイドルに限らず、沢山の人がデビューしては消えてゆく芸能界。
彼女の活動期間も長くはなかったが
1度のオリコンNo.1、紅白出場を果たしたことで、人々の記憶から完全に消えることも無かった。
しかし彼女は引退後、あの山口百恵のように公には一切姿を見せなかった。
しかし、引退から30年が経った2019年の大晦日、
それは起こった。
2019年の紅白歌合戦で、
特別枠で出場した竹内まりやが『いのちの歌』を披露。
幻想的なプロジェクションマッピング技術で、
彩り鮮やかに演出された舞台に、美しい緑色の衣裳を纏った竹内まりや。
ワンコーラスを歌い終え、間奏部分に入るとステージのイルミネーションが大きく変化する。
音楽に合わせて光の色が次々と変わってゆく。
ちょうど光の色が水色になった瞬間、光の中から現れたのは
まさに〝水色のプリンセス〟
パラレルユッコ(52)その人であった。
昭和と共に姿を消した彼女が、
30年ぶりに令和最初の紅白に戻って来たのだ。
テロップが画面に映し出される。
〝岡田有希子 愛知県 2回目〟
モニターにそう表示されるやいなや
会場は大きな歓声に包まれた。
年を重ねているものの、竹内まりや以上に、若い見た目のパラレルユッコ。
ツーコーラス目は、2人手を取り合い
デュエットで『いのちの歌』を披露。
歓声の中、よく耳を澄ませば、
感動のあまり号泣する声、嗚咽も聞こえてくる・・・
一夜限りの夢競演。
古くからの彼女のファンや、
今回の出演を見てファンになった若者は、年明けからの活動に期待した。
しかし、年明けにパラレルユッコが芸能活動に戻る事はなかった。
2020年2月。NHKの会長による2019年の紅白についてのインタビュー
インタビュアー「昨年の紅白は例年にない大盛況に終わりましたね」
会長「ありがとうございます。視聴者様のおかげです」
インタビュアー「竹内まりやさんのステージは、まさかの展開でしたね。」
会長「はい・・・」
インタビュアー「でも1番の見所は、なんといってもAI美空ひばりでしたよね。昭和世代は、みんな言ってましたよ、期待以上だったと」
・・・
以降、AI美空ひばりに対しての質疑応答ばかりが続く。
記者会見会場、中央に座する会長の隣には、AI美空ひばりのプロデュースに携わっていた、秋元康(パラレルやすす)がいた。
やすすが会長に耳打ちをする。
やすす「会長、やはり気付かれませんでしたね。」
会長は、やすすの問いの意図に気付きほくそ笑む。
「みんな、あの日登場したAI歌唱は
美空ひばりだけだと思っているようです・・・」
パラレルユッコは今も世界のどこかで穏やかに、そして幸せに暮らしている。
おしまい
おまけ
岡田有希子のシングル曲(シングルリリースの年)
①ファースト・デイト(1984)
②リトル・プリンセス(1984)
③恋、はじめまして(1984)
④二人だけのセレモニー(1985)
⑤サマー・ビーチ(1985)
⑥哀しい予感(1985)
⑦ラブ・フェア(1985)
⑧くちびるネットワーク(1986)
⑨花のイマージュ(1990)
⑩ビリーヴ・イン・ユー(2002)
パラレルユッコのシングル曲
①ファースト・デイト(1984)
②リトル・プリンセス(1984)
③恋、はじめまして(1984)
④素敵なホリデイ(のような曲)(1984)
⑤憧れ(シングルバージョン)(1985)
⑥あなたを忘れる魔法があれば(1985)
⑦サマー・ビーチ(1985)
⑧哀しい予感(1985)
⑨小室哲哉による作品(1985)
⑩二人だけのセレモニー(1986)
⑪くちびるNetwork(1986)
⑫花のイマージュ(1986)
⑬元気を出して(的な曲)(1987)
⑭ラブ・フェア(1987)
⑮あなたのとりこ(ヨーロッパ限定シングル)(1988?)
⑯家に帰ろう(マイ・スウィート・ホーム)(1989)
「もしも、岡田有希子のシングルリリースが、こうだったらなあと思ってね。」
おしまい