海外のカジノや世界的なポーカーゲームの大会では、テキサスホールデムというフロップポーカーが、スタッドポーカーと並んで主流となっています。
ここでは、このテキサスホールデムというゲームについて、日本で一般的に言われるポーカーとの違いとルールを知ることで理解を深めていきたいと思います。
ポーカーとテキサスホールデムの違い
日本で私たちが最初に知るであろうポーカーと言えば、5枚のカードを伏せてハンド(役)を作るクローズドポーカーが一般的です。
一方、テキサスホールデムは、5枚でハンドを作るのは同じですが、伏せて配られるカードは2枚で、残りはゲーム参加者全てが共通で使えるコミュニティーカードでハンドを作っていきます。
つまり、クローズドポーカーとテキサスホールデムは場札があるか、ないかというのが決定的な違いになります。
そして、クローズドポーカーが1回のゲームで2回のベットラウンドがあるのに対し、テキサスホールデムは最大4回の賭けが行われることから、駆け引きが要求されます。
ポーカー テキサスホールデム ルール
では、もう少し具体的にテキサスホールデムとは何かを理解するために、基本となるルールについて解説していきましょう。
テキサスホールデムは、ディーラーを除き、2人から最大10名まで参加できるゲームです。
プレイ中にできる5つのアクション
プレイの流れに入る前に、まずはテキサスホールデムでプレイヤーが行うことができる5つのアクション(行動)について押さえると、その後の理解がスムーズです。
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●フォールド(ダウン):ゲームから降りること
●チェック:1ドルも賭けずにパスすること(誰もベットしていない状態に限る)
●コール:それまで賭けられた額と同額を賭けること
●ベット:最初に所定のチップを賭けること
●レイズ:それまで賭けられた額に上乗せして賭けること
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1.ポジション決定
テキサスホールデムでは、まずアクションする順番を決めるのが最初のステップです。
そのためにディーラーボタンと呼ばれる最後にアクションできるポジションを決定します。
※一般的にボタン(BTN)と呼ばれることが多いので、以下はボタンと表記
このボタンの位置は、全て最後にアクションできる最も良いポジションとなります。
決め方はディーラーがプレイヤーに1枚ずつカードを配って、最も強いランクのカードだった人がボタンのプレイヤーとなります。
そして、ボタンの左隣と、その左隣がSB(Small Blind)、BB(BIg Blind)と呼ばれ、ブラインドと呼ばれる強制的に定められた額のチップをベットしなければいけないポジションとなります。
ベットする額は、BBがSBの2倍(SBが5ドルならBBは10ドル)が一般的です。
2.ディーラーがカードを配る
ボタンの左隣から時計回りにカードが2枚ずつ裏向きに配られます。
この2枚のカードのみ手札となり、後は場(テーブル)のコミュニティーカードを組み合わせて役を作っていきます。
3.プリフロップ
全てのプレイヤーに2枚の手札が配られた状態をプリフロップと言います。
これが1ラウンド目となり、持ち札に対してBBの次の3番目のポジションに位置するプレイヤーからアクションしていきます。
すでにSBとBBがベットしていますので、フォールド、コール、レイズの3つの選択肢のみです。
こうして時計回りにアクションを行っていきます。
4.フロップ
場(テーブル)に3枚コミュニティーカードが表向きに開かれた状態をフロップと言います。
ここから第2ラウンドに入りますが、アクションの順番はSBから時計回りに行っていきます。
第1ラウンドとは違って、SBとBBに強制ベットはありません。
そのため、1番手となるSBは5つのアクション全てを行うことができます。
5.ターン
フロップが一回りにすると、コミュニティーカードが4枚目となり、ターンと呼ばれる3ラウンド目になります。
こちらもフロップ同様の順番に勧めていきます。
6.リバー
5枚のコミュニティーカードになるリバーが最終ラウンド(第4ラウンド)になります。
リバーのアクションが全て終わってチップが出揃ったら、残っているプレイヤーは自分の手札を表向きに開いてハンドの強さを競うショーダウンを行います。
勝者は、各ラウンドで集められたポット(チップの山)を全て手にすることができます。
以上がテキサスホールデムの1ゲームの流れです。
まとめ
ここでは、テキサスホールデムとはどんなポーカーかを知るために、最も基礎的な流れを説明しました。
毎回全てリバーまで進むことの方がむしろ稀なケースですし、ショーダウンしてハンドの強さで勝つだけでなく、他のプレイヤーを全員フォールドさせて勝つ方法もあります。
つまり、2枚の手札が貧弱で、およそハンドが出来るようなカードでなかったとしても、駆け引きによって他の全員フォールドさせれば勝ちというわけです。
これぞポーカーフェイスの語源とも言えるところでしょうが、この駆け引きの面白さこそテキサスホールデムならではと言ってよいでしょう。